セラミックにも対応した金属インクジェット3Dプリンタ

XJetはセラミックおよびメタル3Dプリントに対応した新たな3Dプリントソリューションを発表

世界初となるメタルインクジェット3Dプリンタ「XJet」シリーズを開発するXJet社(イスラエル)は、セラミック3Dプリントと金属3Dプリントに対応した新たな3Dプリントソリューション「Carmel 1400」と「Carmel 700」二つのAM(Additive Manufacturing)システムをリリース。

「Carmel 1400」及び「Carmel 700」は、XJetが開発した特許取得済み技術「NPJ(NanoParticle Jetting)」を搭載しており、液体材料が充填された密閉カートリッジと複雑なノズルシステムから噴射された材料をビルドトレイ上にプリントし、高温に熱せられたインク(懸濁液)からサポート物質を効果的に蒸発させ、セラミックまたは金属材料を積層。

3Dプリントされた造形物は工程後に焼結させ、サポート材料を除去して完成となる。

今回リリースされる新シリーズでは、従来の金属材料に加え、セラミックと金属の両方に対応しており、単体での造形はもちろん、金属部品の取り外し可能なサポート材料としてセラミック材料を追加するオプションも備えている。


NPJ技術を使用しプリントされたセラミックサンプル

上位モデルの「Carmel 1400」3Dプリンタは、Autodesk社のNetfabb Ultimateを使用して動作し、造形物の遠隔監視が可能なモバイルアプリを付属している。
また、ビルドサイズを小さくし価格を抑えた「Carmel 700」は、「Carmel 1400」と同品質のプリントが可能で、Netfabbの下位バージョンであるStandardが付属する(モバイルアプリは付属しない)。


ユーザーフレンドリーなタッチスクリーンインターフェイスは生産状況を一目で確認し、モバイルアプリでのリモート監視もサポート。

XJetは、2017年11月14日~17日にドイツ・フランクフルトで開催されるformnext 2017で、Carmel 1400 3Dプリンタを発表する予定である。

Carmelシリーズ スペック

XJet Carmel 1400

  • ビルドトレイ:500×280mm
  • ビルド高さ:200mm
  • ソフトウェア:Autodesk Netfabb Ultimate
  • モバイルアプリ:あり
  • システム寸法:W310xD212xH185cm
  • システム重量:3,000kg
  • 電力消費量:220V、3 x 32A、14kW

XJet Carmel 700

  • ビルドトレイ:500×140mm
  • ビルド高さ:200mm
  • ソフトウェア:Autodesk Netfabb Standard
  • モバイルアプリ:なし
  • システム寸法:W310xD212xH185cm
  • システム重量:2,760kg
  • 電力消費量:220V、3 x 32A、14kW

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