ニコンがSLMソリューションズの買収を完了

ニコンがSLMソリューションズの買収を完了し、金属3Dプリンターメーカーとなる

日本の光学および映像の多国籍企業である Nikon は、ドイツのリューベックに本社を置く世界有数の金属アディティブマニュファクチャリング(金属AM)専業会社の1つである SLM Solutions Group AG(SLM)の買収を完了したことを発表した。
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買収に関する両社代表のコメント

Nikon代表取締役兼社長執行役員の馬立稔和氏は、次のように述べている。
「本公開買付けが成功裏に完了し、SLM社と協業できることを大変喜ばしく思います。今後は金属AM領域で高い技術力を有するSLM社と共に、世界の様々な業界の顧客にスピード感をもって新たなソリューションを提供してまいります。当社とSLM社はデジタルマニュファクチャリング事業を成長させると共に、技術をさらに進歩させることで、ものづくりの世界に革新をもたらすことができると確信しています。」

SLM社CEOのサム・オリアリー氏は次のように述べている。
「光学と精密機械分野で最先端の技術・開発力を有するニコンは、SLM社にとって最良のパートナーです。共に技術とイノベーションを重視する環境下で、今後は両社が連携し金属AM領域でテクノロジーリーダーシップを更に高めていくことができるでしょう。当社の技術はあらゆる業界にソリューションを提供できることを既に証明していますが、ニコンとパートナーシップを組むことで顧客層はさらに広がると確信しています。」

ニコンは、総額622 百万ユーロ(約840 億円)に達するSLMの買収を2022年9月初旬に発表した後もAM分野への出資を続けており、2022年9月中旬には、工作機械向けヘッドユニットの開発、製造、販売や関連ソリューションを提供するテキサス州の企業 Hybrid Manufacturing Technologies Global, Inc.(ハイブリッド・マニュファクチャリング・テクノロジーズ)と、宇宙航空産業向けアンテナやその他の無線周波数(RF)部品用の金属AMアプリケーションを設計するユタ州の企業 Optisys, Inc. に出資。2021年4月には、米国の宇宙航空機部品受託加工会社 Morf3D に出資し子会社化しており、一連の出資により、米国3州およびドイツにAMの拠点を持つことになった。
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