- 2016-8-22
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- 3DPrinting, 3Dプリンティング, CAR, Design, Mercedes Benz, テクノロジー, 工業デザイン, 自動車, 電気自動車
Mercedes Benz DTWはタイヤ交換や燃料補給不要な究極のシステムを搭載したコンセプトカー
フランスで工業デザインを学ぶMartin Chatelier氏は、2030年 ル・マン24時間耐久レースに向けたメルセデスベンツのコンセプトモデル「Mercedes-Benz DTW (le Mans 2030)」を発表した。
このコンセプトカーには、コースの路面状況などに応じ、走行中にタイヤ表面のトレッドパターンを変化させることができる3Dプリントタイヤシステムや、空力エネルギー回収システなどの搭載が想定されている。
究極の3Dプリントタイヤシステム
このコンセプトモデルの最大の特徴の一つである「3D Print Tire」システムとは
4つのタイヤ後部に設置された小型3Dプリントノズルが、めまぐるしく変化するコース状況に応じてゴム材料を噴射し、走行状態のままタイヤ表面の溝形状を瞬時に変更するという仕組み。
このシステムにより、ピットイン時のタイヤ交換作業が不要になる。
タイヤ後部に設置されたノズルからゴム材料を噴射
3Dプリントシステムが走行中にトレッドパターンを変更
また、高強度&軽量な形状シフトグラフェンボディを要する「Mercedes Benz DTW Concept Car」は、制動時にエアブレーキとして作用する4つのアクティブパネルから強制的にテスラタービンを稼働させ、電気モーター用バッテリーに充電を行うエア給電システムを搭載。
前述した3Dプリントタイヤシステムと併用することで、ドライバー交代以外のピットストップを必用とせずにレースを展開することができる究極のシステムを搭載する。
制動時に稼働するアクティブパネル
マシンの心臓部である高出力モーター
2030年の実用化を想定したコンセプトモデルではありますが、この3Dプリンティングシステムやエネルギー変換システムのような仕組みが、いつか実車に搭載される日が来るかもしれませんね。
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