Apple Watchで培った金属3Dプリント量産技術をiPhoneへ、折りたたみ「iPhone Duo」に再生チタニウムを採用
Appleは、初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」で、100%再生チタニウムを使い、強度・薄さ・材料効率を両立した3Dプリント製チタニウムカバーを採用した。

Appleが2026年9月9日に発表した「iPhone Duo」は、7.6インチの内側ディスプレイを備える同社初の折りたたみiPhoneで、その特徴の一つが、100点を超える部品で構成される精密ヒンジである。外装にはグレード5チタニウムを採用し、ヒンジカバーは3Dプリントで製造。3Dプリンター材料には100%再生チタニウムが使われ、表面には微細なブラスト仕上げが施されている。

折りたたみ端末では、わずかな厚みの中に多くの可動部品を収めながら、何度も開閉しても壊れにくい強度が求められる。従来の切削加工では、チタニウムの塊から不要部分を削り出すため材料ロスが大きく、複雑で薄い形状ほど加工工程も増えやすいが、金属3Dプリンターは必要な部分だけを層状に積み上げるため、薄肉形状や複雑な内部構造を作りやすく、部品統合や材料削減にもつながる。

この流れはAppleだけではなく、OPPOやHONORも折りたたみスマートフォンのヒンジ部品に3Dプリント製チタニウムを導入しており、薄さと強度を両立する手段として活用を広げてきた。Apple自身も2025年、Apple Watch Ultra 3とチタニウム製Apple Watch Series 11のケースを3Dプリントで量産し、従来工程に比べ原材料使用量を半減、年間400トン超のチタニウム削減を見込むと公表している。さらにiPhone AirのUSB-Cポートにも同様の技術を展開しており、今回のヒンジカバーはその延長線上にある。
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