- 2024-12-20
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ICONとLennarが100戸のホームレス向け3Dプリント住宅建設プロジェクトを発表
建設3Dプリント技術を開発する米国テキサス州の建設3Dプリント企業 ICON は、テキサス州オースティンのホームレス支援プロジェクト「Community First! Village」において、新たに100戸の3Dプリント住宅を建設する計画を明らかにした。この取り組みは、同地域で既に3Dプリント住宅17戸の供給実績を持つICONが、ホームレス支援団体 Mobile Loaves & Fishes(MLF)および住宅大手 Lennar の慈善部門Lennar Foundationと再び連携し、住まいを必要とする人々に安全で快適な空間を提供する試みである。
3Dプリント建設技術は、従来の建設手法に比べ、工期短縮やコスト低減、デザインの柔軟性など多くのメリットを有している。今回のプロジェクトでは、約35平方メートルから約96平方メートルまで、多様なニーズに応えるための住宅建設が計画されている。
世界的な住宅価格の高騰や所得格差の拡大によって、ホームレス問題は深刻化の一途をたどっているが、3Dプリントという新しい技術基盤が、こうした問題解決への有力な手段になり得る。
Community First! Villageは、127エーカー(約513,950平方メートル)の敷地に1,800人の受け入れを目指す包括的なホームレス支援コミュニティであり、単なる住居提供にとどまらず、健康やスキル向上、就業支援など、自立と尊厳回復を重視した環境を整備するという。3Dプリント住宅を活用したこのコミュニティは、生活再建を後押しし、ホームレス問題の長期的軽減につながる可能性が高い。
こうした取り組みは、必ずしも大規模都市部にとどまらず、資源が限られた地域などでも有効なモデルとなり得る。3Dプリント技術と公益的な資金調達の仕組み、そして長期的な視野に立った社会的支援が組み合わさることで、持続的なホームレス対策への新たな道筋が開かれようとしている。
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