世界初の巨大3Dプリントモスク完成

サウジアラビアに世界初の巨大3Dプリントモスクが完成

複数のアラブ系メディアの報道によると、サウジアラビア王国は、同国西部の都市ジッダに世界初となる3Dプリントによる巨大モスクの一部を完成させ公開した。このプロジェクトはわずか6カ月余りで完成しており、昨年3Dプリンタによるモスク建設(2025年完成予定)を発表したドバイに先駆けたものとなる。

ジッダ郊外のアル・ジャワラに位置するこのモスクは、故アブドゥルアズィーズ・アブドゥッラー・シャルバトリー氏の妻であり実業家のワジュナット・アブドゥルワヘド氏が、亡き夫への追悼の意を込めて始めたもので、建設向け3Dプリントソリューションを提供する BuildTech Innovations がコーディネート。

Image @AljawharaNHC

不動産開発業者 Fursan Real Estate を率いるアブドゥルワヘド氏は、建設用3Dプリンティング技術を提供する中国のメーカー Guanly の建設用3Dプリンタ4台を活用し、5,600平方メートルのモスクの建設を指揮した。

このプロジェクトは、サウジアラビア国営住宅会社の近代建設計画の一環であり、サウジアラビア全土の建物の建設手法に先進技術を取り入れることで、建築の革新と持続可能な建築手法を促進することを目的としている。

2025年ドバイに完成予定の3Dプリントモスク完成イメージ

アブドゥルワヘド氏はこのプロジェクトに対し「世界初の3Dプリンタによるモスクの建設は、最愛の亡き夫のためのものです。これは、テクノロジーと近代建築の世界における飛躍であり、建築の革新の分野における一歩です」と語っている。


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