金属3Dプリンターで航空エンジン開発を高速化、年間8000基超を見据え小型ジェットエンジン開発を加速
3Dプリントターを活用したジェットエンジンの設計・開発・製造を手掛ける米国の航空宇宙・防衛企業である Beehive Industries は、ドローンや無人航空機向けの低コスト推進システム開発を加速するため、3Dプリンターを活用した小型ターボジェット「Frenzy 6」の初期試験を完了した。

3Dプリンターを活用して開発した小型ターボジェットエンジン「Frenzy 6」は、約445N(100 lbf)の推力を持ち、小型の無人航空機(UAV)やドローンなどへの搭載を想定した推進システムである。2026年9月23日に米コロラド州の同社施設で初点火され、始動の信頼性、エンジン性能、運転安定性に関する初期目標を達成。
ここで注目すべきはその開発速度だ。Beehiveが米空軍と要求仕様を確定してから試験までに要した期間は、わずか4カ月で、同社は先行して開発してきた推力約890N(200 lbf)の「Frenzy 8」で得た設計や試験の知見をFrenzy 6へ展開し、より小型のエンジンを短期間で形にした。

複雑な内部形状や部品の一体化に適した金属3Dプリンターは、従来工法では複数部品や工程が必要となる航空エンジン開発において、設計変更から試作までの時間を圧縮できることが大きな強みとなる。
Beehiveは2026年4月、Frenzyシリーズの開発を進めるため米空軍から2,970万ドルの契約を獲得したほか、同年にはEOSの金属3Dプリンター「M4 ONYX」30台を追加導入する5,000万ドル超の投資を発表した。精密機械加工設備の拡充も進め、年間8,000基を超えるジェットエンジンの生産体制構築を目指している。
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