ラズパイと3Dプリンタで造る「DIY型IoTキット」

Fagri、Raspberry Piと3Dプリンタで手間なく製作できる安価な多目的「DIY型IoTキット」を開発

農や食に関連した様々なツールを提供する Fagri は、Raspberry Piと3Dプリンターを用いて、工作の手間を大幅に軽減し、材料費3万円程度で維持費ゼロで運用できる「DIY型IoTキット」を開発。製作方法と全ての技術要素の仕組みと使い方を初心者向けに解説したオンライン講座を、オンライン学習プラットフォームであるUdemyにて公開した。

DIY型IoTキットは、画像、CO2、温湿度、照度、水深を測定し、Google Sheets、Google Photosに格納。計測データのサマリーメール、測定値が上限/下限を超えた際のアラートメールを送付する。講座では、Raspberry Pi、3Dプリンター、センサー(I2C)、プログラミング(Python)などの技術要素について、初めての利用者向けにゼロから仕組みと使い方を解説しており、学習コンテンツとしても活用できる。
完成したDIY型IoTキットは、安価で実用的なIoT機器を活用したい生産者、オフィス環境を改善したい担当者、家庭菜園を改善したい方などが広く活用できるツールとなっている。

「DIY型IoTキット」について

機能
DIY型IoTキットには、以下の4つの機能がある。DIY型のため、プログラムを書き換えることで自由に機能を修正・追加できる。

  • 撮影した画像をGoogle Photosへ保存
  • 測定したCO2、温湿度、照度、水深(距離)をGoogle Sheetsへ保存
  • 指定した日数の、グラフ化された測定データ、最初と最後の画像を含むサマリーメール送付
  • 指定した測定値が、設定した上限値/下限値を超えた際の、アラートメール送付

用途
DIY型IoTキット及びオンライン講座には、例として以下の用途がある。

  • 動植物をモニタリングし、生育環境を改善
  • CO2など居住空間をモニタリングし、感染症対策や作業効率の向上を図る
  • IoTやモノ作りに関する学習コンテンツとして、教育機関の授業や企業研修に活用

主な特徴
DIY型IoTキットの特徴としては以下が挙げられる。

  • ランニングコスト無料(材料費は2-3万円程度)
  • 3Dプリンターで更に機能的に(動画参照)
    IoTキットの筐体と、Webカメラのマウントを3Dプリンターで印刷することで、更に機能向上
  • 市販品を組み合わせて作れる
    ※3つのセンサーの基盤とピンヘッダのハンダ付けのみ工作が必要

「DIY型IoTキット作成講座」とは

受講により得られるもの

  • IoTの構築に必要な各技術要素の仕組みと使い方の理解
    Raspberry Pi、VNC
    ターミナル、Python
    センサー類、半田ごて
    Google Cloud
    3Dプリンター など
  • IoTの肝である、センサー、クラウドの特に詳しい理解
    広く使われるI2CセンサーとGoogle Cloudについて、図解を交え深堀学習
  • 生活や仕事に役立てることができるDIY型IoTキットの完成品
    3万円程度で材料を購入し、講座を参考に組み立て設定を行う必要あり
  • 講座を通じて各技術要素の仕組みを理解することで、故障の予防方法や故障の際の対処も理解できる


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