Divergent Technologiesが2億3000万ドルを調達

世界最速3Dプリント自動車を開発するDivergent TechnologiesがシリーズDで2億3000万ドルを調達

世界最速の3Dプリント自動車「Czinger 21C」を開発し、世界初のエンドツーエンドのデジタル工業生産システムを発明、開発、商品化する米国スタートアップ Divergent Technologies, Inc.(以下 ダイバージェント)は、総額2億3,000万ドル(約349億円)のシリーズD調達を完了したことを発表。このラウンドは、スウェーデンに本拠を置く多国籍企業ヘキサゴンABからの1億ドル(約151億7500万円)の投資によって主導され、新規および既存の機関投資家らが参加した。

世界最速の3Dプリント自動車 Czinger 21C(Photo : Czinger Vehicles) 

ダイバージェントは、従来の設計、製造および組立ソリューションをエンドツーエンドのシステムレベルに置き換える「Divergent Adaptive Production System(DAPS)」を開発。DAPSは、従来の車両製造を置き換えるように設計され完全なソフトウェア・ハードウェアソリューションで、自社開発のAI駆動型ジェネレーティブ・デザイン・ソフトウェアを活用して構造を設計し、新素材と3Dプリンティング技術で構造を具現化し、自動化された治具レス組立で大規模な多部品アセンブリを作製する。

トポロジー最適化された世界初の3Dプリント製ギアボックス

DAPSを使用して作製された部品は性能に優れ、低コストでミッションなどの高機能部品や顧客固有の要件に合わせて迅速にカスタマイズされた部品を提供可能で、市場投入までの時間が短縮され、オンデマンドから大量生産まで拡張可能である。

3Dプリント技術で造られたブレーキキャリパー

当初、3Dプリンタによるハイパーカー製作で知られていたダイバージェントは、アストンマーチンやメルセデスAMGを含む7社の自動車メーカーを顧客に持つだけでなく、航空宇宙・防衛産業などの分野にも進出しており、自動車業界の大手企業と協力し、無人航空機を開発製造する航空機メーカーであるゼネラル・アトミック・エアロノーティカル・システムズ(GA-ASI)など、多様な用途で6つの米国政府請負業者と積極的に協力している。

多くの3Dプリント部品から構成された Czinger 21C

また、ダイバージェントは最近、シグマ・アディティブ・ソリューションズからLPBFマシンモニタリングを含む工程内品質保証(IPQA)技術を買収している。これは、ヘキサゴンがDAPSのワークフロー品質管理に高い関心を持っていることを示唆している。

創業者Kevin Czinger氏の息子で、同社COOを務めるLukas Czinger氏は次のように述べている。
「DAPSにより、顧客は設計固有の設備投資をゼロにして、より高性能な製品を短期間で開発することができるようになり、メーカーは従来の設計決定の負担から解放されます。我が社は、真に革新的な製造技術によって米国の産業基盤を再構築するという使命を担っています。」


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