初の完全3Dプリントフォームスニーカー

ELASTIUM、初の完全3Dプリントフォーム(発泡材料)スニーカーを発売

アラブ首長国連邦(UAE)を構成する首長国のひとつシャルジャに拠点を置く3Dプリントフットウェアのスタートアップ ELASTIUM は、100%リサイクル可能な発泡材料から作られた初の完全3Dプリントフォームスニーカー「ELASTIUM-1」の発売を発表した。

ELASTIUMは、格子構造とフットウェア業界で使用される最先端の素材であるエラストマー発泡材料を組み合わせた独自のプロセスを開発し、従来の製造上の制限から解放され、持続可能でパーソナライズされた完全な3Dプリントフットウェアである「ELASTIUM-1」を、1000足限定で生産。

「ELASTIUM-1」は、独自のFGF(Fused Granulate Fabrication)フォーム3Dプリント技術で製造された格子構造の低密度熱可塑性エラストマー(TPE)発泡体を採用しており、クロックスのように柔らかく快適でありながら、高性能スニーカーと同等のクッション性と反発性を備えている。また、高密度な素材から比重0.14の低密度まで、幅広い密度でのマルチマテリアルプリントに対応する汎用性の高さを特徴としており、洗濯機で洗うこともできる。

高性能で軽量な「ELASTIUM-1」は、顧客に合わせ1足ずつオンデマンドでプリントされるため、金型製作、縫製、接着、保管などの無数の中間工程を含む従来のフットウェア製造に関わるコストが不要となり、二酸化炭素排出量も大幅に削減。また、このスニーカーはリサイクル可能な素材から作られているため、リサイクルして新しい一足に生まれ変わらせることもできる。

「ELASTIUM-1」は、限定版としてだけでなく100個のNFTとして販売される。所有者は、最初の数量が完売した後も物理的な注文の権利を得ることができる。このNFTは、デジタルオーナーシップの概念を初めて応用したもので、保有者は実質的にデザインの所有者となり、デジタル資産を物理的な領域に移す権利をいつでも取引することができる。

「ELASTIUM-1」の現行モデルは、12色のカラーバリエーションと16種類のサイズ、フィット感の調整可能なオプションがあり、同社のウェブサイトで現物とNFTの両方を予約販売する予定で、2023年中に発売される。


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