没入感を極限まで高めるVR用フルボディスーツ

触れた物の大きさや温度までもフィードバックするVRコンテンツ用フルボディスーツが登場

米国カリフォルニア州に拠点を置く「AxonVR」のエンジニアリングチームは、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)装着時の没入感を最大限に引き出すための全身バーチャルリアリティ体感スーツ『AxonSuit』を開発中。

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OculusをはじめとしたHMDの主な障壁の一つである触覚フィードバックの問題を解決するため、企業から個人レベルまで、様々なツールが開発されていますが、それらの殆どが、身体の一部にしか反映させることができないのが現状です。
現在開発中のAxonSuitは、それらの問題を一気に解決するため、外骨格とスーツで全身を包む革新的なVR連動型触覚フィードバックシステムです。

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AxonVRが開発するAxonSuitは、ユーザーと仮想現実を繋ぐインターフェースであり
「AxonStation」と呼ばれる4軸モーションシミュレータに接続された「AxonSkeleton(外骨格)」と、触覚フィードバック用デバイスを収めた全身スーツ(ジャケット、ズボン、手袋、ブーツ)を装着することで、触れた物の大きさや重量、温度などを体感することが出来るバーチャルシステム。

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例えば、火に近づくと熱さを感じ、雪に触れると冷たさを感じたり
階段の上り下りやジャンプ時の足への負荷、物を持ち上げた時の間隔などもリアルにシミュレートすることが出来るのです。

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現在開発中のAxonVR(特許出願中の技術)は、以下のような場面での活用を想定しています。

エンターテインメント
テーマパークやアーケードゲームなど娯楽施設でのエンターテイメント体験

ヘルスケア
脊髄損傷などのリハビリテーションやマッサージ療法

軍事関連
過酷な環境をリアルに再現した、軍事や救助活動のトレーニングなど

スポーツ
正確なゴルフスイングや体幹トレーニングなど、リアルタイムフィードバック性能を活かしたトレーニングの実施

正式なリリースのタイミングなどは未定ですが、今後成長を加速させると予測されるVR/AR市場では、これに類似したハードウェアがドンドン増えていくかもしれませんね。


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