Autodeskが研究する新しい設計プロセスProject Dreamcatcher

Autodesk Researchの研究チームが開発する実験的な設計プラットフォームProject Dreamcatcher

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Autodeskの研究チームAutodesk Researchが研究開発を進める新しい設計プラットフォーム『Project Dreamcatcher』は、機能要件、材料の種類、製造方法、性能基準、コストに関する制限など、設計目標として必要な項目を入力することで、自動的に最適なデザイン設計を行うための次世代の設計プラットフォームです。

クラウド上から抽出された設計要件から、設計に必要な条件を満たすためのモデルを自動生成。つまり、従来のようなデザイン・設計・機構検証や評価などのプロセスをほぼ自動化し、専任のエンジニアによる設計や研究工程を得ることなく、材料や機構を含めた実用環境に最適な条件の3次元モデルを自動で生成してしまうという未来的な発想の次世代設計システムです。

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Project Dreamcatcherのワークフロー

  • 入力パラメーターから設計プロセスに必要な要件を満たすデータ(ビッグデータ)を抽出
  • 抽出されたデータから最適な要件を満たすモデルを設計し、シミュレート
  • シミュレーション結果を元にジオメトリを合成、最適なメッシュ形状による可視化を実行

この結果により、あらゆる条件に最適化された3次元モデルが生成され、ダイレクトに製造プロセスへ移行。

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このような設計プロセスが実用化され、3Dプリンティング技術が飛躍的に向上すれば、従来の技術をベースとしたDDM(ダイレクト デジタル マニュファクチャリング)とは異なる、本格的なDDMシステムが構築されるようになるかもしれません。
高強度で導電性に優れた素材や高耐熱&高強度な材料、それらを超高速&高精細に構築できる3Dプリントシステム。これらが揃う環境が構築され、ドリームキャッチャーシステムが適用されるようになれば、NASAなどが推奨する宇宙空間でのDDMシステムも実現可能になるかもしれませんね。

ただし、入力する要件(パラメーター)次第では、常に似たような形状ばかりが生成されてしまう可能性は否定できません。ビッグデータとして集約される情報量と、それらを合成するシステム側の設計次第で進化の内容は大きく変化するかもしれません。

ソース:Project Dreamcatcherに関する詳細はこちら


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