Anycubic、マルチカラー3Dプリンタ「Kobra 3 Combo」を発表

Anycubic、マルチカラー対応3Dプリンタ「Kobra 3 Combo」を発表

中国の3Dプリンタメーカー Anycubic は、Anycubic Color Engine Pro(ACE Pro)のデビューとともに、最新のマルチカラー3Dプリンタ「Kobra 3 Combo」を発表した。このリリースには、AnycubicアプリとSlicer、およびAnycubicコミュニティプラットフォーム「Makeronline」のアップグレードも含まれる。さらに、ファームウェアの大幅なアップグレードと「PANTONE」とのコラボレーションにより、マルチカラープリントがさらに身近になった。

Anycubic Color Engine Pro

Anycubic Color Engine Pro(ACE Pro)は、リンクされた2つのボックスによる同時印刷をサポート。Anycubicフィラメント用のRFID認識機能が追加され、シームレスな印刷品質を保証。湿気による印刷品質への悪影響を考慮したアクティブ乾燥機能が搭載されており、この乾燥機能は最長24時間に及ぶ長時間の印刷セッションでもフィラメントの乾燥を維持するという。

また、4本の吐出管を並列に接続することで、色の切り替えが容易になり、インテリジェント・カラー・チェンジ機能により、無駄を最小限に抑えることができる。

独自のPANTONEフィルマント

AnycubicとPANTONEのコラボレーションにより、ピーチファズ、インターステラバイオレット、トロピカルターコイズ、スプリングリーフなど、3Dプリント業界で初めてのPANTONE認定カラーが登場。

Anycubic Kobra 3

Anycubic Kobra 3は、Kobraシリーズをベースに、最大600mm/分の1色レギュラープリント速度と250x250x260mmのプリントボリュームを持つ最新モデルで、加速度計、振動補償器、流量制御機構などの標準機能を備え、高速印刷でも高品質性を維持する。
Kobra 3に最適化されたファームウェア「Kobra OS」は、強化された演算能力と高速モーター応答を誇り、正確な動きとフィラメントの押し出しを可能にする。さらに、内蔵の加速度計モジュールのおかげで、X/Y軸の共振周波数を検出することができ、バンディングやリンギングのような厄介なアーチファクトを減少させるために、モーション・コントロールにインテリジェントな調整を行うことができる。

Anycubicアプリとスライサー

Anycubicアプリとスライサーは、マルチカラーモデルの着色、修正、スライス用に調整された包括的な機能を提供。シームレスなリモートコントロールとモニタリングが可能で、ユーザーはパソコンやスマートフォンなど様々なデバイスから3Dプリンターを管理できる。
また、外部カメラを設定することで、ユーザーは印刷の進捗状況をリアルタイムで監視し、ライブビデオ監視を行うことができる。さらに、Anycubic Slicerでサポートされる予定のLANモードは、ユーザーにとってさらなる利便性とプライバシーを約束する。

アップグレードされた Makeronline

Anycubicの新しいコミュニティプラットフォームである「Makeronline」は、1000人以上の3Dモデルデザイナーのハブで、Makeronlineはコンペティションも開催しており、参加者に制作ボーナスや限定コミュニティポイントを獲得するチャンスを提供している。

Bambu Lab に対抗したマルチカラー3Dプリンタ

今回発表された「Anycubic Kobra 3 Combo」は、台湾の3Dプリンタメーカー Phrozen がリリースしたマルチカラー対応の新型3Dプリンタ「Phrozen Arco(アルコ)」同様、卓上型FDM方式3Dプリンタ市場に革命をもたらし、現在もシェアを拡大し続ける「Bambu Lab」3Dプリンタに対抗するためリリースされたモデルとなっている。
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Bambu Lab に始まったマルチカラー&マルチマテリアルプリント製品は、性能や価格面を含め、今後益々向上が期待される。

マテリアル対応自動素材供給システムを搭載した X1-Carbon Combo


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