ジュエリーメーカーが開発した3Dプリント用キャスタブルレジン

ジュエリーメーカーが開発した3Dプリンター用キャスタブルレジン発売開始

ジュエリーメーカーのアンブローズアンドカンパニーは、老舗の貴金属鋳造機メーカー吉田キャスト工業と、3Dプリンター用キャスタブルレジンのダイレクト鋳造技術の研究と技術開発において提携することで合意したことを発表。
貴金属業界の小ロット多品種に対応するためには、シルバー、金、プラチナ、全てにおいて3Dプリンタで出力したレジンを用いたダイレクト鋳造の品質向上が必須との共通認識のもと、キャスタブルレジン研究開発、埋没材の研究開発、焼成パターンの検証などを進め、ジュエリー業界における3Dプリンタの最大有効活用につながる出力品の鋳造品質の向上を目指すとしている。

アンブローズ アンド カンパニーは、「Diffuser3D」ブランドのジュエリー用キャスタブルレジン、MonoLCD/DLPタイプの3Dプリンタで使用可能な「JC-01R」(500g 税込18,700円)の発売を決定。2023年1月11日より東京国際展示場(ビックサイト)で行われた「2023国際宝飾展IJT」にて、JC-01Rを発売した。

JC-01Rの最大の特性と今後の展開

従来3Dプリンタレジン専用の埋没材を使用しないと鋳造が難しかったシルバーや金を、通常の埋没材で簡単にインジェクションWaxと同じツリーでダイレクト鋳造可能になる。不可能と言われていたプラチナのダイレクト鋳造でも、現状では全ての形状に完璧な対応とはいかないが、十分に使用可能な状態にまで到達し、発売に至った。

ダイレクト鋳造のレジンの開発だけでなく、鋳造技術の研究・開発を鋳造機メーカー、3Dプリンターメーカー、資材メーカー、キャスト工場と協力し、情報交換をしながら、レジンのダイレクト鋳造の普及の為に、情報発信や公開をしていく予定で、今後は、ステンレス、チタンなどでのダイレクト鋳造技術を確立し、工業製品、医療、歯科などの異業種での応用を目指して研究・開発を進めるという。


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