Anycubic、Thingiverseと提携

Thingiverseの巨大モデル資産をAnycubicへ、3Dプリンター初心者にも使いやすい制作環境を構築

3Dプリンターメーカー Anycubic は、世界最大級の3Dモデル共有コミュニティ Thingiverse と独占提携し、200万点を超えるモデルを自社プラットフォーム「Makeronline」へつなぐ計画を発表した。

今回の提携では、まずThingiverseが公開する200万点超の3DモデルへAnycubicユーザーがアクセスしやすい仕組みを整える予定で、Makeronlineには2026年11月17日、両社の専用コラボレーションセクションが開設される。さらに一部のモデルは多色造形向けに調整され、従来広く使われてきたSTL形式から3MF形式へ変換される。
3Dプリンターで公開モデルを使う場合、これまではモデルを探してダウンロードし、スライサーと呼ばれるソフトへ読み込み、サイズや向き、色、造形条件などを設定してから出力する流れが一般的だが、初心者にとっては、この「造形前の準備」が分かりにくい壁になりやすい。3MFは形状だけでなく、色や素材など複数の情報をまとめて扱える形式であり、対応環境では設定作業を減らせるため、今回の連携は、モデルを見つけてから3Dプリンターで形にするまでの工程を短くすることが大きなポイントだ。

Thingiverseは2008年から続く3Dモデル共有コミュニティで、多くのユーザーが作品を公開してきた。一方、Anycubicは2015年創業の3Dプリンターメーカーで、近年は本体だけでなく、ソフトウェアやモデル配布を含む利用環境の整備を進めている。両社の提携は、3Dプリンター市場の競争軸が「速さや造形サイズ」といった機械性能だけでなく、「作りたいものをどれだけ簡単に見つけ、すぐ造形できるか」へ広がっていることを示す動きでもある。


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