歯科3Dプリンタ市場、2033年に倍増へ

歯科業界で3Dプリンティング活用が加速、2033年には市場規模9.6兆円へ拡大

3Dプリンティング業界を専門とする市場調査 AM Research が発表した最新レポート「3D Printing in Dentistry 2025」によれば、歯科業界における3Dプリント技術の活用が急拡大しており、2024年には米国の歯科医院の15%が3Dプリンターを導入し、市場規模は5.2兆円を突破。2033年には約9.6兆円規模に成長すると予測されている。

歯科分野は、医療分野の中でも特に3Dプリンティングの恩恵を受けている領域のひとつであり、義歯や矯正器具、クラウンの製作などで積極的に利用されており、2023年のレポートでは、2025年末までに世界中で約7万台の光造形式3Dプリンターが歯科用途に導入されると予測されていた。
2024年における歯科向け3Dプリント市場の収益は52億ドル(約7,300億円)に達し、これは3Dプリンター全体市場の約3分の1を占める規模となった。その内訳は、ソフトウェアが3.88億ドル、材料が9.65億ドル、サービスが35億ドルとなっている。

AM Researchの分析によると、歯科分野の3Dプリント市場は、2033年には96億ドル(約1.4兆円)へとほぼ倍増する見込みだが、産業全体の成長に伴い、歯科分野が占めるシェアは相対的に縮小し、2033年には約17%程度となると予測されている。

今回のレポートでは、3D Systems、Formlabs、Carbon、Align Technologies、Straumann、Stratasys、SprintRayなどの企業が歯科用3Dプリンター技術の活用において注目されているが、これらの企業は、技術革新を推進するだけでなく、歯科治療の効率化・精度向上にも貢献している。


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