インドの病院が国内初の3Dプリントラボを開設

インド初の先進的3Dプリントラボを開設、オンサイト3Dプリント技術を活用して外科治療を革新

インドを代表する医療機関であり、先進的な技術を活用した高品質な医療サービスを提供する Sparsh Hospitals(スパルシュ病院)はこのたび、インファントリー・ロードにある施設にて、最先端の3Dプリントラボを開設。個々の患者に合わせた外科治療を可能にし、手術の計画と実施において、これまでにない高精度を実現する。

新たな3Dプリントラボでは、カスタムプロテーゼの設計や医療プロセスの効率化が行われ、患者と医療従事者にとって効率的で手頃な医療提供が可能になる。これにより、手術の精度が向上し、回復期間が短縮され、長期的な医療コストの削減が期待されている。このラボでは、スキャンから後処理までの全ての工程が1カ所で完結するため、コストと時間の大幅な削減を実現する。

Sparsh病院の会長であり、主任整形外科医であるDr. Sharan Shivaraj Patilは「ロボティクスシステムの導入に続き、私たちはこの先進的な3Dプリントラボを新たに開設し、技術と専門性を重視する姿勢をさらに強化しています。この技術革新により、インドの個別化医療は大きく前進するでしょう」と述べた。また、3Dプリントラボの活用により、各患者の解剖学的特徴に正確に適合したカスタムメイドのプロテーゼやインプラント、手術モデルの設計が可能になるという。
さらに、Dr. Patilは「詳細な解剖モデルを手術前に作成できることは、術前計画の質を大幅に向上させることができます。手術のリハーサルが可能になるため、手術時間が短縮され、リスクも軽減されます。また、若手医師にとっては、実践的なトレーニングの場としても、優れた学習機会を提供するでしょう」と述べた。

この病院の3Dプリントラボは、現在の技術にとどまらず、人工臓器の作成など未来の革新にも挑戦し、医療研究やバイオエンジニアリング分野での役割も拡大している。これらの進展により、手術の在り方が変革されるだけでなく、個別化医療における今後の新たな治療法の発展にも貢献することが期待されている。


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