3Dプリント製プランタで構築した庭

3Dプリントされたテラコッタレンガで構築した庭が癌に苦しむ子供たちを癒す

イタリアの3Dプリンタメーカー WASP は、ランドスケープデザイナー兼ガーデナーのジュリオ・ジョルジ氏と英国にある世界小児がんセンター(World Child Cancer UK)と共同で、3Dプリンタによる体感型セラミックガーデンを制作した。

「Nurturing Garden」と名付けられたこの庭園は、がん治療を受ける子どもたちのための癒し空間を作るという明確な目標を持って設計されたもので、英国最大のフラワーショー「RHS Chelsea Flower Show」で第1回環境イノベーション賞を受賞した。

WASPは、同社のクレイ3Dプリンタ「WASP 40100」で構成された3Dプリンティング・ファームを使用して、2ヶ月足らずの間に600個以上のテラコッタレンガを製造。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚など、あらゆる感覚に訴えかける3Dプリントされたテラコッタレンガは、化学接着剤を必要とせず、ブロックのように組立てられるモジュール式で、「オーラ」と呼ばれる粘土製のピッチャーを使用して、電気や水圧を使わずに植物に水を供給する。

プロジェクトを率いるジョルジ氏は「この庭は、病院で治療を受けながら、子供たちがその瞬間を生き、自然とつながることができる庭なのです。触ったり、匂いを嗅いだり、そういった感覚的な体験は、彼らが生きている辛い時間を少しの間忘れさせてくれるのです」と説明した。


関連記事

3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る