LithozとGlassomerが画期的な3Dプリント用セラミック・ガラス材料を発表
高度な3Dプリントシステムやセラミック材料を開発するオーストリアのセラミック3Dプリンティング会社 Lithoz と、ドイツに拠点を置くガラスメーカー Glassomer は、高性能溶融シリカガラスである新しい3Dプリンティング材料「LisaGlass」を発表した。
Lithozは、セラミックを精密かつ複雑に3Dプリントできる唯一の方法である特許技術「セラミック光造形(Lithography-based ceramic manufacturing 以下 LCM)」を用いて、石英ガラスをベースとした新材料「LisaGlass」を開発し、自社の3Dプリントスラリーラインアップを拡大。
複雑な形状や特徴を持つ繊細なセラミック部品の製造に適したLCM技術は、感光性物質を用いて表面にデザインを転写するリソグラフィーの原理を利用しており、セラミックスラリーにプロジェクターで紫外線を照射してセラミックス粒子を硬化させ、層を何層にも重ねることで高精度な部品を成形。目的の形状に仕上げられた後に高温で焼成することで、究極の硬度と密度に仕上げることができる。
より高い精度と滑らかな表面仕上げが可能なLCM技術は、耐高温性、耐薬品性、生体適合性などの優れた材料特性を持つセラミック部品が必要とされる航空宇宙、バイオメディカル、エレクトロニクスなど、さまざまな産業で採用されている。
GlassomerのCSOであるフレデリック・コッツ・ヘルマー博士は「当社の透明高純度ガラスソリューションは、多くの用途、特に高安定性の光学部品や技術部品に大きな可能性を秘めています。Lithozは、当社のガラスを高精度3Dプリント可能にした強力なパートナーであり、科学技術を大きく発展させるものです」と述べている。
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