アルピーヌF1チームが3Dプリントシステムを導入

BWT Alpine F1チーム、3D Systemsの3Dプリントシステムを導入して年間25000のパーツを生産

フランスの自動車ブランド「Alpine(アルピーヌ)」の名を冠したF1チーム BWT Alpine F1 Team は、3D Systemsの3Dプリントシステム「3D Systems SLA 750」を4台購入たことを発表。チームは、3Dプリントシステムの導入により積層造形ワークフローを促進し、比類のない生産性と部品品質を実現する。

同チームは、ベータ版段階のシステムに対して幅広い試験を実施した後、同システムの購入を決定。現在、「SLA 750」システムと「Accura Composite PIV」材料を使用して、圧力タッピングを備えた複雑な空力部品、小型の複合ツール、高温結合用ジグなど、風洞試験用モデルを構築しており、同チームは、造形時間と積層処理間の時間の短縮による生産性の大幅な向上を認識している。この結果として得られる部品は、比類のない側壁と表面の品質、非常に繊細なフィーチャ、高い幾何学的精度を実現するため、後処理と仕上げにかかる時間が短縮される。

4台の「SLA 750」3Dプリンタにより、自社のADMセンタで風洞モデル、小型の複合ツール、高温結合用ジグにおいて比類のない生産性と部品品質を実現。

3D Systemsは「Accura Composite PIV」 をチームと共同で開発。この材料を使用して生産された部品は、CADから風洞までの準備にかかる時間を大幅に短縮し、より正確で高解像度のデータを提供する。「Accura Composite PIV」「SLA 750」「3D Sprint」の先進的なアプリケーションサービスから構成される3D Systemsの包括的な積層造形ソリューションの一部として使用することで、チームは、風洞への投資を最大限に活用し、レースカー上のエアフローをより深く理解できるようになったという。

BWT Alpine F1 Teamの空気力学副責任者であるBen Mallock氏は次のようにコメントしている。
「3D SystemsのSLA 750の開発に注ぎ込まれた精密エンジニアリングの奥深さに非常に感銘を受けています。BWT Alpine F1 Teamは、3D Systemsと長期にわたり技術的なパートナーシップを結んでおり、まだベータ版の段階であったこの製品に早くから触れられたことを嬉しく思います。試験でSLA 750の性能を試したところ、市場における史上最高の部品品質が実現し、生産性が大幅に向上しました。その結果、SLA 750システムを追加購入し、合計4台になりました。これにより、風洞試験にプラスの影響がもたらされ、イノベーションをより早く軌道に乗せることができています。3D SystemsのSLAソリューションとSLSソリューションのサポートを得て、毎年25,000個の積層造形部品を生産できます。これは、これらのテクノロジによって実現される生産性の真の証です」


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