3Dプリントによる植物由来の電気自動車を発表

LIUX、世界初の3Dプリントによる植物由来の電気自動車「Animal」を発表

米国カリフォルニア州サンタ・ポーラに本拠を置くサステイナブル自動車会社 LIUX(リュークス)は、リサイクル素材と植物由来のバイオレジン素材から造られた電気自動車「Animal」を発表した。

最高速度は200km/h、ピークパワー240馬力、人工知能エンジンとAndroid(5G回線)で動作する「Animal」は、90%がリサイクル素材と植物由来素材で出来ており、車体、内装、シャーシの一部には、バイオポリマー系の有機繊維とバイオ樹脂を使用している。また、通常のクルマよりも部品や材料の使用量の削減を追求する「Animal」は、組み立て、分解、修理、リサイクルが容易な非常にシンプルなコンポーネントで作られており、部品や材料を25%削減。

ボディパネルは、コルク、麻、強化麻、プライマー、塗料からなる「Amphibian Skin」と呼ばれる素材でできており、車体には3Dプリント技術によりリサイクルされたアルミニウムを使用。さらに車体とシャーシの金型を3Dプリンタで直接製造することで、より持続可能で柔軟なプロセスを作成し、製造時間の短縮とこの工程に掛かるエネルギーとCO2排出量を70%削減している。

リュークスは「車体外装の大部分は植物性繊維、特に亜麻を使用するなど植物性樹脂の力を借りて成形されており、樹脂の90%は大豆やその他の有機元素をベースにしています。さらに、1工場あたり約25,000台の生産能力を持つ小さな工場を、需要に近い地域に配置することを目標としています」と述べている。

車体価格は、べーすとなる「Liux Animal Habitat」モデルが39,000ユーロ(約562万円)、300km走行可能なアップグレード版「Animal Wild」は45,000ユーロ(約648万円)。現在、200ユーロの予約金を納めることで予約が可能で、納車は2024年を予定している。


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