- 2018-9-20
- 最新情報
- 3DPrinting, 3Dプリンティング, FDM, FFF, HP, Multi Jet Fusion, PostPro3D, SLS, TuneD3, テクノロジー, 仕上げ加工, 粉末焼結, 表面仕上げ, 試作
AMTは様々な3Dプリント素材の表面を自動処理するシステム「PostPro3D」を正式リリース
英国に本拠を置くAdditive Manufacturing Technologies(以下 AMT)は、エラストマーやナイロンの3Dプリント部品表面を、射出成形品並みに自動的に滑らかにする特許取得済みの後処理装置「PostPro3D®」を発表。予約注文を開始した。
PostPro3D®は、シェフィールド大学が開発した独自の溶媒ブレンドを使用した、AMT独自のBLASTプロセス(Boundary Layer Automated Smoothing Technology/境界層自動スムージング技術)により、フィラメントベースおよびパウダーベースの3Dプリント部品表面を平滑化するための自動後処理ソリューションを実現しており、レーザー焼結やHPのマルチジェットフュージョンなどで造形された3Dプリント品の表面を、射出成形部品の表面に相当する品質に自動的に仕上げることができる。このプロセスは既にULとCEで承認されており、加工された部品を医療用途に認定することも可能となっている。
左)処理前、右)処理後
本体には、600×400×400mmのチャンバを有しており、大よそ90~120分(典型的なプロセスに要する時間)で複数の部品を同時に処理し、他の追加プロセスを必要とせずに最終用途に近い製品に仕上げることができる。
同社はこれまで、スポーツシューズ、医療用品、自動車、航空宇宙向け部品まで、幅広い用途に応じた製品でテストを重ね、従来の表面仕上げ加工に伴うコストを削減とスピードを大幅に削減することを証明している。
PostPro3D®システムの基本価格は約75,000ユーロとかなり高額になるが、出荷開始時期を2018年第4四半期として現在予約注文を受付けている。尚、予約時には返金不可のデポジット(保証金)840ユーロが必要となる。
AMTは、11月13日から16日までドイツのフランクフルトで開催される「formnext」でPostPro3Dの技術デモを行う。
関連記事
- 3Dプリント造形物を滑らかに仕上る「Polysher」最速レポート
- Formlabsの後処理ツールForm WashとForm Cureをテスト
- SLS方式の粉末ナイロン造形品仕上げ加工事例 その2
- 透明アクリル素材の研磨事例
- 壽屋はフィギュア試作にForm 2を導入
- SUNTORYペットボトル量産試作に3Dプリンタを活用
- 超高精細3Dプリントを実現する高性能エクストルーダー登場
- 4秒で固まる液体プラスチック補修材「BONDIC EVO」
- FormFutura製フィラメント数量限定セール開催中
- セメダイン社による素材別3Dプリント接着検証
- 3Dプリントロードバイク「DFM01」チタンパーツ研磨
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp