- 2018-5-17
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Formlabsはデスクトップタイプ3Dプリンタで利用できる業界初のセラミック樹脂を販売開始
デスクトップタイプSLA方式3Dプリンタで世界的シェアを有する米国の3DプリンタベンチャーFormlabsは、CES 2017で披露されたセラミック樹脂材料『Ceramic Resin』の販売を開始した。
「Ceramic Resin」は、シリカ充填フォトポリマーから生成される材料で、3Dプリント後に焼成することで、セラミック部品を形成する。
同社のSLA方式3Dプリンタ「From 2」と「Ceramic Resin」を利用することで、従来のような高額な設備を必要とせず、高温耐性(1000℃まで)、高熱および電気絶縁、耐食性と耐摩耗性などの特殊性能を有するセラミック部品を生成することができる。
また、「Ceramic Resin」は、同社が展開するFormlabsの実験製品プラットフォームである「Form X」シリーズに属する製品となるため、使用の際には、同社が提供するUsage Guideに則ったプロセスが必要となる。
Ceramic Resinのプロセス
- 設計:ガイドラインを確認し、Ceramic Resinの特性に則った設計を行う
- 準備:プリント時の接着性を高めるため、プラットフォームを洗浄し、材料をよく混ぜる
- プリント:焼成による収縮を想定し、PreFormでスケールを調整、プリントする
- 後処理:プリント後、素早くIPAで洗浄しサポートを除去する(ポストキュアは不要)
- 焼成:焼成炉を用いてセラミック部品を完成させる
- 釉薬:メーカーの指示に従い、選択した釉薬を塗布
一般ユーザーが扱うには難しい素材ではあるが、その特性を活かしたセラミック部品の活用は、様々な研究分野へ応用が期待できる。また一方で、その特徴的な質感を活かし、芸術作品やデザイン作品への適用も可能である。
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Ceramic Resinの発売について
同社発表の2018年5月16日現在、Ceramic Resinは北米・欧州のみの発売となっており、日本国内での発売時期は未定となっている。国内販売開始の情報が入り次第、改めてお伝えしたい。
Formlabs Form 2 及び関連品のご購入はこちら https://3dprinter.idarts.co.jp/
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