GEはSTEM教育の一環として400台以上の3Dプリンタを支給

GEはAdditive Education Programの一環として数百台の3Dプリンタを支給する1000万ドル規模の投資を発表

米国に本社を置く多国籍企業GE(General Electric Compan)は、2017年2月に募集を開始した同社の教育機関向けプログラム『GE Additive Education Program(以下 AEP)』に関する詳細を発表した。

AEPは、STEAM(科学、技術、エンジニアリング、芸術、数学)教育プログラムの一環として、世界中の一部教育機関向けに、3Dプリンタと関連補助金を支給するため5年間で1000万ドルを投資すること発表している。

このプログラムでは、今年後半までに選定された一部(米国、英国、カナダ、中国、ドイツ、インド、スペインなど)の小中学校に400台以上の3Dプリンタパッケージと、STEAM教育カリキュラムを提供する。

提供が予定される3Dプリントパッケージには、Polar 3DとXYZprintingの3Dプリンタ各1台、計12本のフィラメントスプール、Polar 3Dが提供する「STEAM trax」 カリキュラム(2年間のライセンス付)などが含まれる。

また、オーバーン大学、ボストン大学、アイオワ州立大学、ノースカロライナ州立大学、オハイオ州立大学、シンシナティ大学、ニューサウスウェールズ大学、海軍兵学校の8大学には、同社が傘下に納める金属3DプリンタメーカーConcept Laser(コンセプトレーザー)の金属3Dプリンタ「MLAB cusing 100R」(25万ドル相当)を支給し、AM技術に関する教育を加速する。

深刻化するエンジニア不足

GEは、3Dプリント技術などをベースとした製造技術の拡大に注力しており、AM(Additive Manufacturing)における優秀な人材確保が急務と考えている。同社は今後も教育機関向けの投資を拡大し、優秀なエンジニアの育成を目指している。

以前紹介したDYSONによる研究教育機関の開設などからも伝わるように、GE以外にも将来的なエンジニア不足に危機感を覚える欧米ハイテク企業の多くは、エンジニア育成のため教育機関への投資を拡大している。

尚、今回実施されたAEPへの募集は締め切られたが、2018年第1四半期に追加の募集が予定されている。


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