米国防総省は飛行中の戦闘機から発射される3Dプリントドローンを開発
米国防総省の組織、戦略能力研究室(SCO/Strategic Capabilities Office)は、戦闘機から大量に放出可能な小型無人機の開発に3Dプリント技術を活用しています。
3Dプリントドローンを開発中のウィリアム・ローパー博士
対中・対露戦略を目的に設立されたSCOによって開発が始まったこの3Dプリントドローン計画は「Perdix」と名付けられ、飛行中の戦闘機から使い捨ての小型ドローンを大量に放出することを可能にするシステムとして開発が進められている。
映像は、カリフォルニア州エドワーズ空軍基地で実施されたテスト時の様子を撮影したモノとしてワシントンポストが公開。
基地上空を飛行中のF-16戦闘機が3Dプリントドローンを収めた小型キャニスターを放出。放出された小型キャニスターはパラシュート展開後、一定高度に達した段階で格納容器を分解し、内部に納められた小型3Dプリントドローンを放出。
放出された3Dプリントドローンは地上部隊からリモート操作できるようになっており、偵察等の個別作戦を展開することが可能となる。
米国国防総省は、この計画に$2,000M規模の予算を設定し、本格的な実用化に向けて開発を進めている。
様々な用途で3Dプリント技術の利用計画を進めている米軍にって、安価に製作できる使い捨ての3Dプリントドローンの利用は、予算削減や時間短縮等速やかな軍事作戦の展開に大きなメリットをもたらしてくれるのかもしれませんね。
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