既存の3Dプリンタと材料を使って3Dプリントヘアー(髪)を生成
カーネギーメロン大学の研究者グループは、一般的なFDM/FFF(熱溶解積層)方式の3DプリンターとPLA材料を使い、毛髪のような細かい繊維状パーツを生成する技術を開発しました。
ニューヨークで開催されたEngadget ライブイベントではじめて公開された同技術は、グル―ガンを使用した際に発生する糸引き現象(引き伸ばされた細い材料)にインスピレーションを受けて開発された技術。
仕組みはいたってシンプル
ソフトウェア上でマーキングした部位に対し、標準的なFDM/FFF(熱溶解積層)方式の3Dプリンターのノズルから、溶解した材料を少しだけ押し出し、そのままヘッドを移動させグル―ガンと同じ糸引き現象を発生させるという方法です。
このプロセスは高速ではなく、10平方mmの毛を生成するために約20〜25分の時間を要しますが、専用の新しいハードウェアなどを必要とせずに既存の3Dプリンタに新たなプリント機能を拡張することができます。
生成された細かな繊維状の毛には、ブロー(カール)やカット、編み込みなどが可能なため、3Dプリントフィギュアやブラシのようなツールを一体成形することができるようになります。
シンプルだけど面白い仕組みですね。
同研究チームは、2015年11月1日より開催されるUIST 2015シンポジウム(ノースカロライナ州)でこの研究成果を紹介する予定です。
論文はこちら
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