3Dシステムズの株価が急上昇

2億5千万ドルの歯科契約が3Dシステムズの株価を押し上げる

3Dプリンタメーカー 3D Systems(3Dシステムズ)は、5年間で約2億5000万ドル相当となる歯科用複数年購入契約を発表した。これは同社史上最大の契約であり、火曜日の時間外取引で同社の株価を18.5%上昇させた。
3Dシステムズは、2025年後半までに透明アライナー用のダイレクトプリンティング技術を商業化し、この勢いを利用する計画だ。さらに、同社は歯科用製品ポートフォリオを拡大し、歯並び、保護、修復、歯の交換(部分的および全体的)のためのソリューションを含めるとしている。

歯科矯正用3Dデジタルスキャナーとマウスピースなどを提供する米国の医療機器メーカー Align Technologies は、2億5,000万ドルの契約の元となった3Dシステムズの技術を今後数年間使用し続けるだけでなく、アライナーの直接生産においても3Dシステムズと提携する。また3Dシステムズは、直接3Dプリントされたアライナーに加え、ナイトガードへの進出も発表。これは、今年初めに発表されたマルチマテリアル・ジェット・ワンピース義歯によるものである。歯と歯茎に特化した材料から作られ、耐久性と審美性に優れたこの義歯は、大手歯科技工所であるグライドウェルが製造元となる可能性があり、2024年後半にはFDAの認可が下りる見込みで、3Dシステムズは商品化の取り組みを迅速に進める計画だ。
関連記事:3D Systems、革新的な義歯ソリューションを発表

トレー、模型、サージカルガイド、義歯、歯列矯正用スプリント、リテーナー、クラウン、ブリッジなどのコンポーネントは、3Dシステムズのネクストデント・ラインのプリンターと材料ですでに製造されているが、直接製造されるアライナー、義歯、ナイトガードは、3Dシステムズを歯科業界のリーダーとして位置付けることを意味している。


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