3D Systems、dp polarを買収

3D Systems、高速大量生産を目的とした積層造形システムを有するdp polarを買収

米国サウスカロライナ州ロックヒルに本拠を構える3Dプリンタメーカー 3D Systems は、カスタマイズ部品の高速大量生産を目的とした独自の積層造形システムの設計・製造を行うドイツの3Dプリンタメーカー dp polar を買収することを発表した。

従来の3Dプリンタは直交座標系で動作し、プリントヘッドが部品製造中に移動するが、dp polarの特許取得済み技術は、プリントヘッドが回転するプラットフォームの上で静止し、連続的なプリントプロセスを提供。これにより、部品製造のスピードが飛躍的に向上するだけでなく、従来のプリントヘッドの動きに伴う摩耗や振動を最小限に抑えることができる。

dp polarが設計したプリントプロセスは、様々なプリント技術と組み合わせることが可能で、異なる材料を同時に適用し、弾性、硬度、耐温度、着色など、部品に求められる性能特性を高精度に定義することができる。更にこの高速積層造形ソリューションは、前処理、生産、後処理の各要素を統合し、ERPシステムとシームレスに接続することができる。これにより、航空宇宙や医療など規制の厳しい市場でのアプリケーションに不可欠なエンドツーエンドのトレーサビリティと品質保証が実現する。

今回の買収により3D Systemsは、業界をリードするポリマー材料ポートフォリオとOqtonのソフトウェア技術を活用し、航空宇宙、自動車、鋳造、消費財、ヘルスケアなどの幅広い業界に真の高速大量生産アディティブ・マニュファクチャリングを提供することが可能となる。

3D Systemsは、この取引が2022年の第4四半期に完了することを予定している。


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