3Dプリントされたディズニーロボット

ディズニー、スター・ウォーズの世界観を再現した3Dプリントロボットを発表

ウォルトディズニーカンパニーをサポートする研究機関のひとつ Disney Research(以下 ディズニー・リサーチ)は、デトロイトで開催された「IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems (IROS) 2023」で、3Dプリント技術を使用して造られた2足歩行ロボットを発表した。このロボットは主に3Dプリントされた部品から作られており、単純な歩行だけでなくロボットの動きに個性をもたらすディズニーが最近取得した特許技術が取り入れられている。

このイノベーションを率いるのは、チューリッヒにあるディズニー・リサーチのアソシエイト・ラボラトリーのディレクター、モリッツ・ベッヒャー氏で、開発チームは、モジュール式ハードウェア、学習ソフトウェア、3D プリントを組み合わせることで驚くべき結果が得られることを示している。
このロボットは、動的バランスを考慮して設計された可動性の高い頭と脚を備えており、複雑な動作を実行できる。しかし、ここでの真の革命はロボットそのものではなく、その背後にあるプロセスにある。ディズニーは、ハードウェアから独立したプラットフォームを構築し、新しいロボットに様々な動作を簡単に教えることができるようにしており、このテクノロジーを、外観や動作が異なる他の様々なロボットに迅速に適応できるとしている。

カリフォルニアのディズニーランドでは、3体のスター・ウォーズ風ロボットを登場させ、大きな注目を浴びた。これらのロボットは、ビデオゲーム「Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー」のBD-1ユニットからインスピレーションを得たもので、その表情豊かな動きと感情表現で大人から子供まで大きな注目を集めた。

このようなロボット工学の進歩は、ディズニーがスター・ウォーズの世界に進出し続け、ディズニーのテーマパークにおける革新と体験のアップグレードの可能性を示している。3Dプリンティングとロボット工学の新たな融合が生まれるたび、ディズニーは未来への魔法を紡ぎ続けている。


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