プログラム内容に準じて変形するインタラクティブなシェイプシフトパスタが物流に変革をもたらす
マサチューセッツ工科大学の研究チーム Tangible Media Groupの研究者等は、水に浸されたときにプログラム通りの形に変化するインタラクティブな3Dプリントパスタの生成技術を開発した。
このシェイプシフトパスタは、水をほとんど吸収しない可食性セルロースと、水を吸収し膨張するゼラチン質の材料を3Dプリントし、材料の膨張率の違いによって変形パターンをコントロルする仕組みが採用されている。
3Dプリント
FFF方式の3Dプリンタのヘッドにセットされたシリンジポンプに材料を充填しプリントすることで、可食性セルロースフィルムパスタを生成。
3次元の変形レベルは、プリントされる層の厚さやパターンによって制御されるが、プリントパターンによって変化するその様子は、シミュレーションソフトによりシミュレートすることができる。
材料をプリントした2次元の可食性フィルムパスタは、水に浸すことでプリントパターンに応じて3次元形状に変化する。
様々なテストを経て完成した2次元のフィルムパスタは、プロの調理人の手により料理され、味も見た目も満足できるレベル仕上がっている。
イカスミを混ぜ着色されたフィルムパスタ
物流コストの削減に貢献
パッケージされた従来のパスタは、全体の60~70%が空気層のため、輸送梱包時のサイズアップにつながっていた。しかし、パスタをフラットシート状にするこの技術を応用することで、物流コストを大幅に削減することができる。
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