ワシントン大学の学生チームが展開する3Dプリントロボットアーム

ボート事故で右腕を失った13歳の少女のため、3Dプリント技術とプログラム制御による安価な3Dプリントロボットアーム(義手)を提供するプロジェクト

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このロボットアームは、肩に設置されたセンサースイッチをトリガーとし、アクションに応じてモーターを可動し、指パーツの開閉(掴んで離す)を行うというシンプルな仕組みのロボットアーム。システム自体はとてもシンプルなモノですが、機能と造形精度を制限することで製造コストを大幅に削減しています。
今回のプロジェクトの対象者となる少女も「ピンクでとてもクール」と、カラフルな義手を気に入っているようです(^^

これまでにも紹介してきた3Dプリント義手について

3Dプリント技術が南スーダンに義肢をもたらす「Project Daniel」
日本で開発された3Dプリント活用義手がダイソンアワードで2位を獲得

何れのプロジェクトにも共通しているのは「機能などを極力制限し、より安価に義手を構築して必要とする方達に利用してほしい」と言うものではないでしょうか?
高性能な義手はとても高額で、それを必要とする誰もが簡単に入手できるモノではありません。成長期である子供達に対し、常に体にフィットした高性能=高額な義手を与え続けることはとても難しい問題です。
ましてや、以前お伝えした「Project Daniel」のように、紛争地域や貧困地域に義手を広めるためには、より安価に、より簡易的に製造できることがとても重要ですね。
そんな状況下で義手をカスタマイズ造形するためには、3Dプリント技術は最良の手段となるはずです。
現在の低価格帯FDM系プリンターでは造形精度にも限界がありますが、SLS技術の特許切れなどの件(こちら)も含め、ここ数年で低価格帯プリンタの技術革新は大きく進化する可能性も秘めています。このプロジェクトの主役である彼女の成長に合わせ、3Dプリンティング技術も電子機器も、より安価で高性能なモノに成長していくこと思われます(期待をこめて)。

ここ数日、3Dプリント銃製造による逮捕者(関連Newsについてはこちらを参照)の影響から、3Dプリンターについてネガティブな意見が飛び交うようになってきました。しかし本来、3Dプリンターや3Dプリンティング技術は、こういった目的にも活用されるモノでもあり、安易に規制対象とするような動きには疑問を感じる部分であります。
自動車も使い方を誤れば一度に多数の死傷者を生む道具となってしまいます。今回の一例を元に、闇雲に法的規制を掛けるのではなく、論点をキチンと見極めた上での議論を重ねていって欲しい部分であります。

 

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