SLSナイロン素材の造形品の仕上げ加工方法

粉末積層ナイロン素材で造形した3Dプリント品の仕上げ方法についてプチレポート

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SLS方式のナイロンポリアミドは、低価格&高品質な造形が特徴で、ShapewaysやDMM.makeなどの造形サービスでも汎用性の高い人気素材ですが、積層表面がとても固く、仕上げ加工が難しい素材の一つです。

id.artsでも数多くの造形品に粉末ナイロンを利用していますが、やはり仕上げ加工には大変苦労しています。
硬くザラザラの表面を通常のペーパーヤスリで仕上げても、余計に毛羽立ちが目立ち、場合によっては元の状態よりも表面が荒れて汚くなってしまいます。
そんなナイロン素材造形品の表面仕上げに、今回は「TuneD3 BASIC」を使った仕上げ方法をプチレポートいたします。

SLS方式で造形された粉末ナイロン

下写真は、研磨前の状態。表面の状態を分かり易くするため、異なるアングルで二つの写真をアップしています。他の造形方式や材料と同様、積層方向や曲面の状態によっては積層跡が目立ってしまいます。

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TuneD3を使った仕上げ加工

今回はこの積層跡を消すため、TuneD3 BASICを利用しています。
基本的な使い方はABSなど他の素材と同じで、今回も通常の使用方法に則って「ドライ仕上げ」と「ウエット仕上げ」の両方を実施しています。

下地仕上げとして「グリーンシート80」を利用し表面を大まかに研磨したところで、中間研磨工程として「グリーンシート40」による仕上げを行っています。
この2工程だけでもかなり綺麗にツルツルなってしまったので、今回の仕上げ作業はこの2シートのみで完結させてみました。

※ 非常に細かい事ですが、一般の耐水ペーパーの多くは、黒やグレーの研磨材を使用しているため、粉末ナイロンのように真っ白な造形品を研磨した際、表面に黒っぽい研磨材が残ってしまう場合があります。
今回紹介したグリーンシートを利用した場合、このような研磨材の付着がなくとても綺麗に仕上がります。元々、精密部品の研磨用に開発された研磨材をベースとしているため、シート表面の研磨粒子にムラが無く、均一な研磨が可能です。

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ドライ&ウェットによる仕上げ

下写真の1枚目は、ドライによる研磨状態。これでも十分にキレイになりますが、より研磨性を高めるためウェット仕上げを実施(下写真2枚目)。

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写真では分かりづらいですが、ウェットで研磨をするとよりスベスベな肌触りになります。触れてみないと分かりませんが、とても気持ちい肌触りです。

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ナイロン研磨の実例紹介

先だってご紹介した「3Dプリンタとメカニカル部品で造ったジェットエンジン模型」では、大きなパーツはほぼSLS方式ナイロンポリアミドで造形していますが、この造形品の一部パーツに表面仕上げが必要だったため、今回と同様にTuneD3 BASICを利用しています。

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ステッカー貼り付けが必要な部分には、表面の凹凸を無くすため、仕上げ研磨を施しています。

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同模型のABSパーツ(FDM方式)の研磨にも、今回のナイロン研磨に利用した時と同じTuneD3 BASICを利用しています。

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他の事例(オリジナル作品)
3Dプリント造形品もキチンと仕上げ加工を施せば、ここまでキレイにすることが可能です。

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今回ご紹介した研磨ではTuneD3 BASICのグリーンシート80とグリーンシート40を利用しています。下記から購入可能になっていますので、ナイロン素材の仕上げに困ってらっしゃる方は、是非一度お試しください。

TuneD3シリーズ オンラインショップページはこちら

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