中国ハイテク大手シャオミが3Dプリンタ事業に参入

中国ハイテク大手シャオミがオリジナル3DプリンタでAM事業に参入

中国の北京市に本社を置く総合家電メーカーであるハイテク大手 Xiaomi(以下 シャオミ)は、単一のデバイス内でプリントと硬化の両方の機能を備えたオリジナル3Dプリンタ「Xiaomi Mijia 3D Printer」をリリースし、3Dプリンティング業界に本格参入した。

LCDベースのデジタル光処理システムである「Xiaomi Mijia 3D Printer」は、279ドル(約4万円)という低価格でありながら、プリントと硬化の2つの機能を1つのデバイスに統合したユニークな製品で、造形物はシステムのカスタムLCDスクリーンを使ってプリントされ、プリントが完了すると同じ光エンジンを用いて硬化されるという。

118×65×160mmの造形容積を持つこの3Dプリンタは、独立した材料カートリッジコンパートメントを備えており、材料の自動装填や回収といった高度な機能を搭載。これにより、材料カートリッジの交換プロセスが簡素化されるだけでなく、一時停止およびプリント再開機能が提供され、材料不足の際にプリントプロセスを停止し、材料追加後にプリントを再開することができる。

その他の特長として、Xiaomi Mijia 3D Printerは人工知能(AI)を採用。CADファイルのデザインに合わせて最適なスライスパラメーターを自動調整することで、手動による調整を不要にしている。この機能は、複雑な構造用に特別に設計された凝固システムによって補完され消耗品と連動。これらの革新的な技術の統合により、プリントの安定性と堅牢性が向上している。

シャオミは、同社独自のクラウドファンディング・プラットフォーム「Xiaomi Youpin」にてクラウドファンディングを実施しており、支援者は特別価格237ドル(約3万4千円)で本製品を購入できる。

世界最大のスマートフォンメーカー Huawei に次ぐ売上げを誇るシャオミによるアディティブ・マニュファクチャリング(3Dプリンティング)業界への参入は、これまでの低価格3Dプリンティングの常識を覆す可能性を秘めている。


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