Steakholder Foods、培養肉専用3Dプリンタをリリース

Steakholder Foods、食肉メーカー向け3Dフードプリンタと専用バイオインクを提供するビジネスモデルを構築

先進的な3Dバイオプリンティング技術を用いた培養肉製品を開発するイスラエルのフードテック企業 Steakholder Foods(旧社名 MeaTech 3D/以下 ステーキホルダーフーズ)は、従来の肉の食感、味、外観を模倣した培養肉製品を製造するために設計されたプリンター・プラットフォームを活用し、培養肉製品の製造能力をメーカーに提供することにより収益化を図るB2B向けの新たなビジネスプランを発表した。
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バイオプリンタと専用インクから造られたステーキ

提供予定とされる2種類のプリンタ・プラットフォーム

今回発表された事業計画は、B2Bの食肉メーカーをターゲットとしており、ステーキホルダーフーズが開発した2種類のプリンタ・プラットフォームを提供する。

Dropjet 3D Bioprinters

主力製品である「RTC(Ready to Cook)」プリンタは、培養肉と植物性原料の混合物から作られたハイブリッドな培養肉製品を生産するものであり、異なる最終製品を製造するため、「DropJet」技術および「Fusion」技術の2種類の技術のいずれかを用いたラボスケールおよび産業スケールのプリンタを提供する。
ジェルベースの材料の滴を利用して3D構造を作り出すという「DropJet」技術は、魚介類製品などの製造に適しており、一方の「Fusion」技術は、ペースト状の材料を細いノズルからパスタのように押し出し、従来の肉の繊維を最もよく模した繊維の質感を作り上げることができる。

Fusion 3D Bioprinters

インキュベート製品用3Dプリンタ

同社のイノベーションチームは、組織工学に基づくステーキなどのインキュベート製品用の3Dプリンタを開発している。このプリンタは、完全に成熟した3Dプリント培養肉製品を製造するように設計されており、生きた細胞が成長、分化、成熟し、従来の肉の食感と味に似た複雑な繊維状組織を形成するシステムとして開発されている。

ハタハタの細胞から造られた3Dプリント培養魚製品

また、ステーキホルダーフーズのバイオインクは、植物由来の成分と培養細胞で作られており、美味しく、安全で、一貫した製品の生産を確保するために開発されたもので、3Dプリンタと共に購入可能になる予定となっている。さらに同社は、顧客が要望するあらゆる種類のバイオインクを、特定のニーズや好みに合わせて製作できるカスタマイズオプションの提供も予定している。

ステーキホルダーフーズCEOのアリック・カウフマン氏は以下のように述べている。
「B2Bクライアントに対して3Dプリント製造手法を提供することにより、ステーキホルダーフーズは、消費者が求める製品の生産を可能にするバックボーンサプライヤーとなる機会を得ています。私たちの3Dバイオプリント技術とカスタマイズされたバイオインクは、食品業界を革命化するという私たちのコミットメントを反映しています」

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