建設用3Dプリンタで階段施工、工期を10日短縮

荒木組が堤防整備工事に建設用3Dプリンタを導入、階段施工を12日から2日へ短縮

岡山県を中心に建築・土木工事や社会インフラ整備などを手掛ける総合建設会社である荒木組は、岡山市で進める「令和7年度旭川内山下堤防整備工事」において、建設用3Dプリンタで造形した階段を使用する新たな施工方法を採用。従来工法では12日を予定していた階段施工を2日まで短縮し、品質を確保しながら建設現場の省人化と作業負担の軽減を目指す。

従来の現場打ちコンクリートで階段を作る場合、職人が現場で型枠を組み立て、その中にコンクリートを流し込み、硬化するまで養生した後に型枠を取り外す必要がある。階段のように段差が連続する形状では型枠も複雑になり、複数の工程と人員、施工期間が必要となる。
これに対して建設用3Dプリンタは、コンピューター上の3Dデータに従って材料を積層し、必要な形状を自動的に造形できる。今回の工事では階段をあらかじめ3Dプリンターで造形することで、現場で行っていた型枠の組み立てやコンクリート打設、養生などの工程を削減する。

その効果は工期にも大きく表れる。荒木組によれば、従来工法では12日を要する計画だった階段施工を、3Dプリンタ工法では2日で完了する計画で、10日間の工期短縮を見込んでいる。
ただし、単純に施工速度だけを優先したわけではない。荒木組は、構造物として必要な品質を確保できることを前提として従来工法などとの比較検討を行い、省人化と工期短縮が可能な方法として建設用3Dプリンタを選定したとしている。

建設業界では、職人の高齢化や担い手不足、熟練技術の継承などが大きな課題となっている。特に社会インフラの整備や維持には継続的な人員確保が必要であり、少ない人数でも品質を維持しながら効率よく施工できる技術への期待が高まっている。


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