雑穀ソルガムが変える未来の3Dプリント食品

雑穀「ソルガム」を活用した3Dプリンター用バイオインクが食品・医薬分野の未来を変える

米国のアーカンソー大学の研究チームは、3Dプリンターで食品や医薬品を作るための新素材として、環境変化に強く、健康効果も期待される雑穀「ソルガム」を活用した3Dプリント用バイオインクの開発に成功した。

研究チームを率いるアリ准教授(左

ソルガムは乾燥地でも育つ強い作物で、コレステロールの低下や炎症抑制など健康への効果が知られている。今回の研究では、この穀物が持つ疎水性たんぱく質に着目し、従来の水になじむ(親水性)たんぱく質とは異なる3Dプリントの利点が確認された。

研究チームによると、ソルガムたんぱく質を25%濃度で使用し、ノズル径0.64mm、印刷速度20mm/sという条件で、安定したゲルの3Dプリントが可能になるという。これにより、クッキーのような食品のほか、薬を包み込んで体内でゆっくり溶ける「スマートピル」への応用も視野に入る。

3Dプリントされたバイオインク

この研究成果は国際誌「International Journal of Biological Macromolecules」に掲載され、米国農務省(USDA-NIFA)やソルガム振興団体などの支援を受けて実施された。研究チームは今後、食品プリントにとどまらず、個別栄養設計や薬剤の標的送達など、3Dプリント技術とバイオ素材の融合による新しい医療・食品分野への展開を目指している。

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