次世代SLM3Dプリント技術で新たな金属部品を生成

3つの大学の共同研究チームは高い強度と延性に優れた金属部品製造を実現する新しいSLM技術を開発

英国・バーミンガム大学、スウェーデン・ストックホルム大学、中国・浙江大学の3つの大学の研究者等によって構成された研究チームは、AM(Additive Manufacturing)製造から生成される金属部品のボトルネックを克服し、高い強度と延性を有する新しい金属3Dプリントプロセスを開発した。

この新しいSLM(Selective Laser Melting)技術は、毎秒1000℃〜1億C/Sの超高速冷却技術によりサブミクロンサイズの微細構造物を生成する3Dプリントプロセスで、転位した分子が材料の不規則性を変調するように機能する凝固間ネットワーク構造を保持する特性を活かし、この構造を調整することにより、高強度で延性のある金属部品を作るために必要な鉄鋼分子を効果的にプログラムする。

これにより、従来の金属3Dプリント技術で課題となっていた「硬くて脆い」性質を克服し、強度と延性に優れた新たな機械特性を有するステンレス鋼部品の製造を可能にする。

優れた機械的特性を備えた新しい合金部品を設計することを可能にしたこの革新的な3Dプリントプロセスにより、AM技術の導入が拡大する自動車産業、航空宇宙産業に大きな影響を与えることが考えられる。


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