自動車廃材を3Dプリンターでレース部品へ再生、過酷な鈴鹿8耐で実用性を検証
、伝統工芸で培ったものづくりの技術を基盤に、3Dプリンターを活用した製造サービス「MIRROR FARM」を展開する名古屋工芸は、「2026 FIM世界耐久選手権 コカ・コーラ 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会(鈴鹿8耐)」に参戦す るHonda Tochigi Racing のレース車両へ、自動車廃材を再資源化した3Dプリント部品を提供すると発表した。

製作には、名古屋工芸が販売代理店を務めるPrusa Research製の産業用3Dプリンター「Prusa Pro HT90」を使用。同社では100台を超える3Dプリンターを運用する「MIRROR FARM」を展開しており、試作品の製作から小ロット・量産まで柔軟に対応できる体制を構築している。

今回採用されたのは、使用済み自動車のヘッドランプから回収した樹脂を原料として製作したゼッケンプレートで、これまで廃棄されることが多かった樹脂を新たな材料として再利用し、3Dプリント技術によってレース用部品として生まれ変わらせた。
この取り組みでは、廃材を細かく加工して3Dプリンター用フィラメントへ再資源化する工程から、実際の部品製作までを一貫して実施している。単にリサイクル材を使用するだけではなく、材料開発と部品製造を一体化することで、高品質な製品づくりを実現している点が特徴である。

採用された部品は、2026年7月3日から5日に開催される鈴鹿8耐で実際に使用される。鈴鹿8耐は、最高時速300kmにも達する世界有数の過酷な耐久レースとして知られており、高温や振動、長時間の走行など、一般的な製品では想定しない厳しい環境にさらされる。
こうした極限環境で3Dプリント部品の性能を検証することは、リサイクル材料の耐久性や信頼性を確認する絶好の機会となる。もし実戦で十分な性能が確認されれば、自動車部品をはじめ、さまざまな産業分野における再生材料活用の可能性を大きく広げる成果となることが期待される。
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