NVIDIA、テキストから3Dモデルを生成する「LATTE3D」を発表

NVIDIA、テキストから詳細な3次元オブジェクトを生成するAIモデル「LATTE3D」を発表

米国カリフォルニア州の半導体大手 NVIDIA の研究チームは、テキストから3次元オブジェクトを生成するAIモデル「LATTE3D」を発表した。AIによって生成された形状は、ビデオゲーム、広告キャンペーン、デザイン・プロジェクト、ロボット工学の仮想訓練場などを開発するための仮想環境で簡単に使用することができるだけでなく、テキストから3Dプリント可能なファイルの提供まで可能となることが予想される。

このソリューションの特徴は、物体のテクスチャと形状をうまく融合させる能力にあり、単純なテキスト記述から複雑な3Dモデルまで、400ミリ秒という記録的な時間でいくつかの異なる3D形状オプションを生成し、選択されたオブジェクトを数分以内に高品質に最適化する。その後ユーザーは、グラフィックス・ソフトウェア・アプリケーションや、ユニバーサルシーン記述(OpenUSD)ベースの3Dワークフローやアプリケーションを可能にする「NVIDIA Omniverse」などのプラットフォームへ、形状をエクスポートすることができる。

「LATTE3D」の強みは、革新的な2段階のレンダリング処理にある。最初に、ボリュームメトリック表現を使用してオブジェクトの構造とテクスチャーを定義し、次にテクスチャーの質を向上させるため、より洗練された表面のレンダリングに移る。このプロセスは、2つの特殊化されたニューラルネットワークに依存しており、1つはテクスチャ専用、もう1つはジオメトリ専用で、相乗効果でより高品質な結果を生み出すことができる。

ChatGPTのサポートで処理された100,000のテキスト入力を使用したこの技術のトレーニングは、記述内容の解釈と具体化におけるAIの効率性と精度を示すものであり、テキストを詳細な3次元オブジェクトに変換する驚くべき能力により、3Dモデリングの分野における人工知能の可能性を提案している。

テキスト記述から3Dオブジェクトを迅速に生成する「LATTE3D」の能力は、複雑なシーンデザインやデザインの反復に前例のない機会を提供し、クリエイターやデザイナーの3Dモデリングへのアプローチ方法に革命をもたらすことが期待される。


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