- 2015-8-29
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NASAは3Dプリンターで作った部品を用いたロケットエンジンの試験に成功
NASA(アメリカ航空宇宙局)が今回3Dプリンターで製作した部品は、ロケットエンジンの燃料供給を行うためのターボポンプ。アラバマ州ハンツビルにあるNASAマーシャル宇宙飛行センター(MSFC)で実施された試験では、毎分90,000回転以上の速度で回転する3Dプリント部品を使用。3Dプリントされたこのターボポンプは、-240℃以下に冷却された液体水素供給する部品であり、燃料が推力を生むために3315℃を超える高温の燃焼にも耐える必要がある部品です。
イメージソース:NASA/MSFC
従来の燃料ポンプは、高速回転をするタービンを含む数百単位の部品から構成されていますが、この3Dプリントターボポンプは、伝統的な製造方法で作られたポンプよりも、約45%少ない部品で製造することができるようになっています。繰り返し実施された試験では、毎分約4542リットルの液体水素を供給することに成功しており、3,5000ポンドの推力を持つロケットエンジンを実現。
この部品を設計するためNASAは4業者と提携し、パーツを構築するために彼らの専門知識を活用。粉末メタル(金属SLS)3Dプリント技術を使用して造形した各3Dプリントパーツから構成されています。参加企業の中には、この燃料ポンプ部品は、彼らがこれまでに3プリントしたパーツの中で最も複雑なモノであっと語っています。
ロケットのターボポンプはエンジンに燃料を圧送する複雑なエンジン部品です。イメージソース:NASA/MSFC
NASAは、この3Dプリント燃料ポンプの設計やテストフェーズを完結するまでに約2年を要しています。今後同技術を活用することで、新しいプロセスを使用するために伴うリスクの軽減と、コストの引き下げに貢献できることを目標に開発を進めています。
下は、以前ご紹介したid.artsが開発担当した『3Dプリンタとメカニカル部品で造ったジェットエンジン模型』ですが、こちらの情報公開後、国内外から多数のお問合せをいただいており、その後複数タイプの3Dプリントエンジン模型を開発しております。これらのエンジン模型については、教育機関からのお問い合わせが多いため、今後はその分野に特化した、エンジン模型模型としての開発と販売を計画しております。
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