ミャンマー反政軍事、3Dプリント銃を使用

ミャンマーの民主派勢力は軍事政権と戦うため3Dプリンタで銃を製造

2021年2月1日にミャンマーで起きた軍事クーデター以降、一部の民主派勢力が国の支配権を取り戻そうとミャンマー軍に対する抵抗を続けている。しかし、政府軍と異なり容易に武器を入手できない民主派勢力は、3Dプリンタで製造可能な自動小銃「FGC-9」を製造して、銃を調達している。

2020年初頭、JStark1809と名乗るドイツ系クルド人の銃設計者が、3Dプリンタ銃の開発を行うグループ「Deterrence Dispensed」の協力を得て、3Dプリンタで製造可能な自動小銃「FGC-9」を開発。9x19mmパラベラム弾が使用可能なこの銃の製造用ファイルはインターネットで公開されており、誰でもダウンロードすることができる。

JStark1809は、銃規制の厳しい国でも製造できるよう規制対象となる可能性のある部品を必要としないことを目指してこの銃を開発。「FGC-9」は、アッパーレシーバー、ロアレシーバー、ピストルグリップ、ストックなど、バレルやバネなどの部品を除くほぼすべてのパーツを3Dプリンタで製造することができるため、誰でも安価に銃を手にすることができる。

初期モデルの「MkI(現在は改良版のMkIIが公開されている)」の場合、射撃のコントロールにはAR-15または改造されたエアソフトガンのトリガーシステムが必要とされているが、実際に「FGC-9」を製造した多くのビルダーは、この銃の製造に「Creality Ender 3」3Dプリンタの使用を推奨している。また、デザイナー自身はこの銃の製造について、3Dプリンタ(約200ドル)と電解加工機(約100ドル)を含めた総コストを500ドル、製作に1.5~2週間かかるとしている。

現在も続くこの内戦は、3Dプリンタ兵器のフィールドテストとして機能しており、3Dプリント銃がゲリラ戦に有効なほど強力になったという事を示している。

DIYによる銃製造は3Dプリントに頼らなくても可能であり、ほとんどの場合、他の製造技術と組み合わせることでより有用になる。しかし、金属フィラメントなどがより広く入手できるようになれば、他の製造工程に頼る必要性も低くなる可能性がある。


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