ISSで新しいテストに成功した微小重力対応3DプリンターZero-G

ISSで稼働中の微小重力対応3Dプリンター『Zero-G』が新たな実験に成功!

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今回の実験で造形されたレンチを手にするバリー飛行士

定期的に経過をお伝えしているMade in Spaceの微小重力対応3Dプリンター「Zero-G」ですが、先日お伝えした初期プリントテストの成功後、現在までに21のオブジェクトの3Dプリントに成功しています。

そして今回新たに追加された実験結果は、ISS(国際宇宙ステーション)からオーダーされたオブジェクトを短時間で地上でモデリング。モデリングされたデータはGコード化し、そのデータをメールに載せて地上からISSへ送信。
データを受信したISSは、ラボ内に設置されたZero-Gプリンターで造形。先日の実験でも地上から送信されたデータを元に3Dプリントすることに成功していますが、必要に応じたモデルの構築から造形までの一連の工程は、今後の宇宙環境下での研究開発に大きな意味をもたらすのではないでしょうか?

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地上とISS内、両方で造形されているサンプルデータ類

想定外のトラブルに対応する部品調達など、従来の方法であれば、地上からステーションまでの運搬に数ヶ月単位の期間と莫大なコストが必要とされていますが、今回の実験のように、必要なパーツを地上で設計し、ステーションで受信~造形することができるよになれば、必要な部材を必要なタイミングで効率よく入手することが可能になります。

この一連のプロジェクトでは、将来的に小型衛星などを宇宙船内で造り上げることを目的の一つとしています。今回の実験はまだまだ小さな一歩を踏み出したに過ぎない程度の内容かもしれませんが、今後の発展を考えると、とても楽しみなプロジェクトですね。

同プロジェクトに関する一連の記事はこちらからご覧いただけます。

 

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