国内初! 土原料の3Dプリンタハウスが完成

国内初!土を主原料とした3Dプリンターモデルハウスが完成

戸建住宅の販売や不動産関連事業を展開する Lib Work は、建設用3Dプリンターを活用した革新的な住宅「Lib Earth House」の建築に成功したことを発表。同社のプロジェクトの特徴は、主に自然由来の素材を活用している点で、特に土を主な建築材料として採用することで、環境に優しく、また持続可能な世の中の実現へ大きく貢献するものとしている。

3Dプリントモデルハウス「Lib Earth House “modelA”」

3Dプリンターハウス「Lib Earth House “modelA”」

建設用3Dプリンターを活用する住宅建築は、それに係る大幅なコストの削減、工期の短縮に貢献できるほか、大工をはじめとする職人の高齢化や人材不足といった建設業界全体が抱える主要な課題を解決することに繋がるため、住宅市場に新たな価値をもたらし、大きな課題解決になると考えられている。さらに同社が開発した3Dプリンターハウスは、土を主原料として活用したことで、今までにない革新的かつサーキュラーエコノミーに貢献する新しい建築手法である。

「Lib Earth House “modelA”」内観

  • サステナビリティと環境への配慮
    主原料の土は、自然由来の資源であり、容易に入手可能なものである。これにより、従来の建築に比べて二酸化炭素の排出を大幅に抑え、環境への負荷が軽減される。
  • サーキュラーエコノミーの推進
    土は再利用可能な資源であるため、サーキュラーエコノミーの理念に合致している。廃棄物を最小限に抑えるほか、最終的には自然に返すことができ、持続可能な循環型社会への一翼を担っている。
  • 低コストでの建築に
    土を主原料とすることで、建築にかかるコストを抑えることが可能。土は入手が容易であり、地元の資源を活かすことで運搬や加工のコストも低減される。これにより、住宅の建築コストの削減に繋がる。
  • 意匠デザインの向上
    3Dプリンター技術を活用することで、従来の建築に比べて意匠デザインが大幅に向上。人の手ではつくることのできないデザイン性の高い住宅を実現でき、今までにない個性ある住まいが可能。
  • 建築期間の短縮
    3Dプリンターを用いた住まいづくりは従来の手法に比べて迅速かつ効率的。これにより、工程が大幅に短縮され、短期間での住宅建築が可能となる。工程の短縮はコスト削減にも貢献する。
  • 日本の風土への調和
    主原料の「土」は、日本では古来より壁材として利用されており日本人にとってなじみのある材料で、調湿性や断熱性に優れた機能を有しており、高温多湿な日本の気候風土に最適な素材である。

3Dプリンターによる火星住宅建築プロジェクトへ

同社は新たな挑戦として、火星での住宅建築プロジェクトを目指している。これまでの宇宙探査プロジェクトとは一線を画す、画期的かつ持続可能なアプローチを採用。火星現地にある素材を使って3Dプリンターによる住宅建築を目指すとしている。

火星での住宅事業イメージ

プロジェクトの特長「土を主材料とした持続可能な火星コロニー」
地球から主材料を運搬せず、火星の土を主材料として活用。これにより、地球の資源を最小限に抑え、宇宙規模でのサステナブルとサーキュラーエコノミーに貢献する。

  • 大幅なコスト削減
    火星にある土を採掘し、3Dプリンターを使って住宅を建設する手法は、従来の宇宙探査プロジェクトに比べて大幅なコスト削減が見込まれ、プロジェクト全体の経済性が向上する。
  • 迅速で効率的な建築手法
    3Dプリンターによる建築は人的労力の削減であり効率的。プログラミングされたロボットにおける施工は、短期間での工程が期待できるほか、無駄のない施工であるため廃棄物削減にも直結する。これにより、宇宙ゴミの抑制が期待される。
  • 地球と火星の資源利用の最適化
    火星の資源を最大限に活用。地球からの運搬を最小限に留め、火星上の資源を有効活用することで、将来の宇宙開発における基盤の構築にも寄与する。

関連記事

3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る