メルボルン初の3Dプリント住宅

建設用3DプリンタメーカーLUYTEN 3Dはメルボルン初の3Dプリント住宅を開発

オーストラリアのメルボルンに本社を置く建設用3Dプリンタメーカーである LUYTEN 3D は、ニューサウスウェールズ大学(UNSW)と共同で、世界初の3Dプリント住宅建設プロジェクトに着手した。この取り組みは、建設業界における3Dプリンティングの能力を提案し、持続可能で手頃な価格の住宅のベンチマークとなることを目指し、数ヶ月内にメルボルンに建設される。

この3Dプリント住宅は、オーストラリアおよび南半球で初めて法令(AS/NZS 1170)に準拠した住宅であり、南半球で初めて認証され格付けされた混合材を使用している。
メルボルン初となる建物のプリントに2日、プリントセグメントの組み立てに1日、合計3日間で完成する。

このプロジェクトは、オーストラリアで完成・公開された初の公式3Dプリンティング住宅であり、自動化ソリューションによる住宅建築品質向上の可能性を含め、住宅建築の速度を向上させる有望な機能を備えている。特殊な材料配合とロボットシステムを利用し、持続可能性を重視する同社の3Dプリント技術は、型枠を使用しないコンクリート工事において、最大60%の建設コストの削減、300~500倍の建設時間の短縮、80%の全体的な経費削減を実現する。

LUYTEN 3Dの共同設立者兼CEOであるAhmed Mahil氏は、UNSWのArch_Manu研究グループとのコラボレーションの重要性を強調すると共に「このグループの経験と高度な技術のおかげで、3Dプリンティングの多様性を活用するだけでなく、コンピューター設計とファブリケーション技術の建築的利点を強調するデザインを開発することができました」と述べている。
また、UNSWのM/Prof. M. Hank Haeusler氏は「このプロジェクトは、デザインとテクノロジーにおける最新の研究を統合し、それを実践に応用することで、オーストラリアの3D業界に輝かしい模範を示すことになる」と述べた。


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