インド初の3Dプリント郵便局が開業

インド初の3Dプリント郵便局が開業

インド工科大学(IIT)とインドの建設系コングロマリット L&T Construction(以下 L&Tコンストラクション)は、インドのカルナータカ州に、同国初となる3Dプリント郵便局を建設。2023年3月に工事を開始した構造物の工期は僅か44日間で、建物は5月に完成し、8月18日から営業を開始した。

インド複合企業 Larsen & Toubro Ltd(L&T)の子会社であるL&Tコンストラクションは、インド工科大学マドラス校の指導の下、3階建て1,100平方メートルの建物を建設するなど、2016年から建設用の3Dプリントを模索してきた。
今回のプロジェクトを遂行するためL&Tコンストラクションは、建設用3Dプリンターメーカー COBOD の3Dプリント技術を活用して、同国初となる3Dプリントされた郵便局を建設。この建物の建設費は260万ルピー(約457万円)と見積もられており、これは従来の建設コストの約40%程度となっている。

COBODの2022年からの最新の推定によると、同社のシステムは世界中の3Dプリント建築物のうち約40%に使用されており、そのうちの7つはアジアにあるという。その結果、インドでは近年、3Dプリントの採用が大幅に増加し、国内企業の隆盛とともに欧米企業の投資も増えており、最近では、シーメンス、シュナイダーエレクトリック、アルティメイカー、HP、メルティオ、アドアップといった企業がインドのパートナーと提携している。

インドが経済的に最も急成長している国であることを考えると、インドにおける3Dプリンティングの導入は、他の地域よりも速いペースで加速していくことが予想される。


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