カーボンニュートラルなセメント代替品

Hive3D Builders、カーボンニュートラルな建設プリント用セメントの代替品を開発

建設用3Dプリンティング企業 Hive3D Builders は、エコロジカルなセメント系材料メーカー Green Cement および Eco Materials と共同で、従来の3Dプリント材料(セメント)に代わるカーボンニュートラルな代替材料を開発。この新しいプリント材料は、3Dコンクリートプリンティングにおける通常のモルタルに代わるもので、CO2排出量を93%削減し、優れた強度と大幅な低コスト化を実現。この開発により、環境に優しいアディティブ・マニュファクチャリング手法をさらに持続可能にし、世界の建築産業に革命をもたらす可能性を秘めている。

3Dコンクリートプリンティング技術は、効率的な材料使用と廃棄物発生量の低減により、従来の方法に代わるより環境に優しい方法を提供しているが、新たに開発されたHive3D Buildersの技術は、持続可能性をさらに一歩進めた物として、CO2排出量が93%低い低コストのジオポリマーセメントの代替品を開発。
ジオポリマーは、持続可能な建築材料として人気を博しており、従来のセメントよりもエネルギー消費が少なく、二酸化炭素の排出も少ない。また、フライアッシュ、スラグ、鉱山の尾鉱などの産業廃棄物を使用することができるため、天然資源の需要を削減し、廃棄物処理の解決策を提供する。
ジオポリマー系材料の強度と耐火性の高さは、より耐久性のある構造物の建設に可能性を示している。

3Dコンクリート・プリンティングは、環境面において大きな利点を有しているにも関わらず、通常のコンクリートと比較して材料費が高いため、多くの建設会社にとって大きな障壁となっている。しかし、Hive3D Buildersはこの問題も解決するため、現場でジオポリマーセメント代替品を自動的に混合する独自のシステムを開発。超局所的に供給される骨材と組み合わせて、プリンティングモルタルのコストを市販の代替品の3分の1にまで下げることに成功した。

この環境面での利点、優れた強度、そして低コストの組み合わせは、AM業界にとって変革をもたらす可能性を秘めており、大幅なコスト削減の可能性、建設スピードの向上、持続可能性のメリットを考えれば、多くの建設会社が3Dコンクリート・プリンティングを検討する道を開くことが期待される。Hive3D Buildersは、パートナーであるCyBe Constructionの支援を得て、カーボンニュートラルな材料の力を活用し、世界の建設業界に革命を起こすことを目指している。


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