Impossible Objects、世界最速のプリンタを発表

Impossible Objects、既存技術の15倍速い世界最速のプリンタ「CBAM 25」を発表

米国イリノイ州に本拠を置く3Dプリンタおよび材料メーカーである Impossible Objects は、2023年5月2日から開催される北米最大の3Dプリンティング&Additive Manufacturingイベントである「RAPID + TCT」において、世界最速の新型コンポジット3Dプリンタ「CBAM 25」を発表する。

業界最速と称される競合製品よりも15倍速いプリント速度を実現するいうImpossible Objects独自の「CBAM(Composite Based Additive Manufacturing)」技術は、毎分25フィートの速度でバインダーインクをシート状の補強材に付着させた後、熱可塑性粉末をインクにのみ付着させて基板に塗布。これを層ごとに繰り返すことでシートの束ができ、それを圧縮して炉内で焼成してバインダーで層を融着。最後に余分な材料を取り除き、最終的な複合部品を完成させる。

このような高速インクジェット印刷方式を採用した「CBAM 25」は、工具や面倒な樹脂を使わずに高性能な複合材料から様々な部品を作ることができる。

「CBAM 25」の高性能複合材料は、エンジニアがより強く、より軽く、より耐久性のある部品を設計することを可能にしている。特に、カーボンファイバーPEEK素材セットは、非常に高い耐薬品性と耐熱性、そしてほとんどのエンジニアリングポリマーを凌ぐ機械的特性を実現。カーボンファイバーPEEK素材で成形されたパーツは、アルミニウム、工具、スペアパーツ、修理、最終用途のパーツの代替品として適しており、同社は現在、電子機器などの未開拓の3D市場や、航空宇宙、防衛、輸送産業などの幅広い用途に向けたパーツを製造・販売している。

優れた機械的特性、量産レベルスピード、高度な材料オプションを有し、3Dプリンタを大量生産システムへと移行させることが可能な「CBAM 25」は、2024年初頭に市販されることが予定されている。


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