i.materialiseが18金シリーズの造形サービスを開始

i.materialiseがジュエリー用3Dプリント用素材18金ゴールドシリーズの提供を開始

先日Shapewaysの真鍮+鍍金素材の受付開始についてお伝えいたしましたが、今回お伝えするのは、i.materialiseさんの新素材。従来の14金シリーズに加え、新たに18金シリーズの3Dプリントに対応。
この18金シリーズは、これまでの14金シリーズ同様、イエロー/レッド/ホワイトの3種類のカラーバリエーションが用意されています。当然、14金とは金の含まれる率が異なるため、同じゴールド色でも微妙に差が出てきます。より純金に近いゴールドジュエリーを求めるには、やはり18金は欠かせませんね。

※ 14金と18金の違いとは
純度100%の24金を基準に、金の純度14/24が14金、金の純度18/24が18金です。14金と18金の違いは、含まれる金の純度の違いです。金以外には銀や銅など他の金属を混ぜているため、当然色味や重さが変わります。宝飾業界の方には当たり前のことですが、予備知識としてちょっとご紹介してみました。

ちょっと分かりづらいですが、14金と18金の色味比較図も公開されています。

yellow-gold-3d-printing-14k-18k
含まれる金の割合が多いため、18金ホワイトゴールドは14金よりも少し金色が強め

また、18金素材に対する納期は以下の通りとなっています。

  • イエローゴールド:14カラット&18カラット 発送まで10~13営業日
  • レッドゴールド:14カラット&18カラット 発送まで12~15営業日
  • ホワイトゴールド:14カラット&18カラット 発送まで10~13営業日

 

貴金属系素材の3Dプリント造形方法について

ご存じ無い方のために、一応簡単な作業の流れをご紹介。この素材で利用するのは、宝飾をやられている方には慣れ親しんだロストワックス製法/3Dプリントで原型(ワックス)を生成して鋳造する方式です。
光造形機で原型を出力し、サポート材を除去。原型を綺麗に整え鋳造工程へ。ツリー上に複数のモデルをつなげ、まわりを石膏で固めます。石膏が固まったところで鋳型を焼きます。石膏鋳型にはワックスが溶けた空洞が出来るので、そこに金を流し込んで冷却します。金が固まったら取り出し、研磨して完成!

3d-print-gold-and-other-metals

id.artsもそうですが、恐らく宝飾やられてる方の多くは、かなり以前からDWSなどの高精細3Dプリンターを利用してワックス原型3Dプリントをやられているはずです。ただ、一般の方が簡単に利用できる方法ではないので、こういった造形サービスを利用できるようになったのは良いですね。
18金やプラチナなど、同様の造形手法を用いた貴金属類のプリントは、国内外の各造形サービスで実施されています。興味ある方は、各社比較検討し、利用してみてはいかがでしょう?


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