Formlabs、第4世代機「Form 4」を発表

Formlabs、新開発のプリントエンジンを搭載した第4世代機「Form 4」と「Form 4B」を発表

米国マサチューセッツに本拠を置く3Dプリンタメーカー Formlabs は、第4世代に当たる新型デスクトップ樹脂3Dプリンタ「Form 4」と、医療用途向けバリエーションである「Form 4B」を発表。本体価格は「Form 4」が4,499ドル(約69万円)、「Form 4B」が6,299ドル(約97万円)となる。

Formlabsの第4世代プリンタである「Form 4」シリーズは、新たに開発された「LFD(Low Force Display)」プリントエンジンを搭載し、前モデル「Form 3+」の2倍から5倍(材料により異なる)高速化を実現。また、マスクド・ステレオリソグラフィー(mSLA)技術により、同時間の反復生産またはバッチ生産を可能にし、ほとんどのプリントを2時間以内で完了するという。

Low Force Display™ テクノロジーとは

Form 4」に搭載されている次世代「Low Force Display™(LFD)」プリントエンジンは、3Dプリンタの性能に関する業界基準を再定義し、ほかにはない確かな信頼性と造形スピード、造形品質、寸法精度、利用可能な材料の多彩性を1台のプリンタで実現。

この革新的なLFDプリントエンジンを搭載した「Form 4」は、最大垂直プリント速度毎時100mm、超高出力バックライト(16mw/cm2)、独自の離型テクスチャー、ライトプロセッシング・ユニット4(LPU4)、2層構造のフレキシブルフィルム樹脂タンクを搭載している。

ユーザーにとっての使いやすさは「Form 4」の設計における基本原則であり、その直感的なインターフェースにより、ユーザーは15分という短いスパンで印刷プロセスを把握することができる。また、自動樹脂ハンドリング、迅速な材料交換、自動化された後処理機能、簡単に取り外し可能なクイックリリース・ビルドプラットフォームなどの機能により、印刷工程が効率化されている。

Form 4」には、75,000層以上に耐える長寿命の樹脂タンクと、100万層以上に対応できる堅牢な光処理ユニットが含まれ、樹脂の低価格化、従来モデルより30%大きい印刷領域、3.5倍高いスループットを実装しながらパーツあたりのコストを40%削減し、低価格化を実現。

新しい樹脂製品

Formlabsは「Form 4」に加え、樹脂ライブラリに以下の6つの新しい樹脂を導入。
新たに改質され「Form 4」エコシステム用に最適化されたた4種類の汎用樹脂は、エコシステムの利点を生かし、「Form 3」より2~5倍速くプリントでき、強靭性と色調も改善されている。また、新しい「Fast Model Resin」は歯列矯正モデルの高速プロトタイプや生産に利用でき、「Precision Model Resin」は高精度の歯科モデルをターゲットとしている。

さらに「Form 4」は、Formlabsの材料ライブラリーにある17種類以上の他の性能材料を使用できることが確認されており、新しい材料も定期的に追加される予定となっている。また「Form 4B」は、歯科および医療業界の革新的なヘルスケア専門家向けに設計されており、さらに15の生体適合性材料に対応している。

Form 4 の技術仕様

  • 造形方式:MSLA(マスク式光造形)方式
  • テクノロジー:LFD(ローフォースディスプレイ)
  • ビルドボリューム(幅 x 奥行き x 高さ):20.0×12.5×21.0cm
  • レイヤー厚(Z 解像度):25~300ミクロン
  • XY解像度:50ミクロン
  • 平均印刷速度(層高 100 µm):40 mm/h
  • 最大印刷速度:100 mm/h
  • レジンタンクの寿命:75,000以上のレイヤー
  • プリンター重量:18.3kg
  • プリンターサイズ:39.8×36.7×55.4cm
  • ソフトウェアの互換性:Windows 7以降、Mac OS X 10.12以降
  • 対応ファイル形式:STL、OBJ、3MF
  • 商品ページ:https://3dprinter.idarts.co.jp/items/85497094

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