ドバイが建設3Dプリンタ認証を導入

ドバイは混合コンクリートの品質向上と関連プロセスの合理化を目的に建設3Dプリンタ認証制度を導入

アラブ首長国連邦の公式通信社であるエミレーツ通信社によれば、UAEを構成する首長国のひとつドバイは、建設分野における3Dプリンティングの認証および適合マーク制度を世界で初めて導入した。この動きは、建設分野における3Dプリンティングの適合基準採用の先駆者としてのドバイの評価を高め、革新的で持続可能な建設手法への取り組みを促進し、関連プロセスを合理化することを目的としている。

このシステムは、主に製品と原材料の品質、設備と機械の効率を評価し、技術的な製造基準を設定し、最適な工場管理システムを確保するものであり、ドバイ市環境・健康・安全庁のアリア・アル・ハルムーディCEOは次のように述べている。
「建設用3Dプリンティングの分野で活動する工場や事業体に対する認証および適合マーク制度は、ドバイ自治体の積極的なビジョンに沿って包括的に確立されました。この制度は、国際的なベストプラクティスを取り入れ、個人と地域社会の双方に卓越したサービスを提供することで、ドバイの世界的な評判を高めると共に、ドバイの2030年計画に示されたドバイ自治体の戦略目標に沿うものです。さらにこのシステムは、ドバイの副大統領兼首相兼統治者であるシェイク・ムハンマド・ビン・ラシード・アル・マクトゥーム殿下が立ち上げたドバイの3Dプリンティング戦略をサポートしています。この戦略は、人類の進歩のために技術を活用し、UAEとドバイを3Dプリンティング技術の著名な地域的・世界的ハブとして位置づけることを目的としています。この新しいシステムは、3Dプリンティングの実務と手順を合理化し、認可工場で使用される混合コンクリートの品質を向上させる取り組みにおいて、大きな進歩を遂げることが期待されます」

ドバイ市は、この取り組みに沿って建設セクター向けの3Dプリントに従事する工場や事業体が満たすべき主な要件を網羅する4つの章からなる統合されたデザインガイドをウェブサイトに掲載。
ドバイ中央研究所は、専門家チームと共にこのシステムを監督評価し、確立されたガイドラインに基づく適合証明書の付与に重点を置き、これまでに数多くの認証制度や品質表示制度を策定し、ドバイの製品品質を大幅に向上させてきた。これには、生コン工場やプレキャストコンクリート工場、セメント工場、化学添加物工場などの認証が含まれる。